内容説明
「私の死んだ理由をお伝えします」。その死体は何を語るのか。
ベストセラー元監察医による検死、解剖にまつわるエッセイ集。
【章立て】
序文 「私の死んだ理由はこうなんだ」
第1章 死体はこう言った
第2章 監察医の涙
第3章 監察医と奇妙な死体
第4章 人はこうして「変死」する
終章 妻の死
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiᵕ̈
23
30年間で二万体の死体の検死をされてきたというその内容には、本当に様々なドラマがある。死体といってもその状況は多種多様で、真摯に向き合っているからこそ真実を語ってくるし、それを取りこぼすことなく受け止めてそれが真実へと繋がっていく。何とも重責であり、貴重で尊いお仕事だと思う。見逃されていたら罪が罪で無くなってしまうし、そういった案件もたくさんあるという事も分かる。今でこそ監察医という仕事が知られるようになったけど、まだまだ人員不足で脆弱であるとのこと。著者のように適任な方が真実の声を拾ってあげて欲しい。2025/04/06
tomomo
9
図書館本 二万体を超える検死を行った法医学者、上野正彦先生の作品 上野先生は臨床の医者とは違い、法医学の医者 監察医制度は、現在四大都市にしかないとのこと この制度があることにより、人間の死のウラの隠れた真相が明らかになる、と 自分の知ってるあの事件もこの事件も真相が載ってて、びっくり! 自殺と思ってても他殺や、他殺と思っていても病死だったり… お布団の中で亡くなるのが理想な人に読んで欲しい1冊2025/04/01
フロッグ
5
久々の上野先生の本。淡々と書いているところが説得力ある。2025/04/05
青木
1
自殺に見せかけた他殺、病死か事故かの判断など、多くの検死をされてきた著者。 勿論臨床医は生きてる人を助けているけど、法医学者は正しい判断によって死者を助けているのだなと改めて考えさせられた。2025/05/11
にゃんこ先生
0
中山七里のヒポクラテスシリーズを読んでいたので、監察医の仕事に尊敬の念を抱きます。2025/04/26
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