内容説明
「カラオケないけどカンオケあります」
東京の下町に突如オープンした終活スナック。
ラテン語で「死を忘れるな」という意味の「めめんともり(Memento Mori)」と名付けられた一風変わったバーの店主は、海洋散骨のパイオニアと言われる女性だった。
これまで多くの死に向き合い、独自の視点で話題を集める終活スナックのママとしてカウンターに立つ村田ますみが綴る初のライトエッセイ。
本書では、終活スナック開業の背景から、理想の最期について考えるヒント、入棺体験を通じた「生まれ変わり」のプロセス、終活の実践的なアドバイスまでを、いずれ死を迎えるすべての世代に向けて語ります。
死は恐れるものではなく、生き方を見つめ直すもの。 あなたらしい生と死について考えてみませんか?
目次 第1章 なぜ終活スナック?めめんともり開業のルーツを辿る
第2章 あなたの理想の死は?
第3章 棺桶に入って生まれ変わる!?
第4章 自分らしい最期を大切に
第5章 多様な選択ができることで、死の捉え方がかわる
第6章 自分らしい最期を迎えるために必要なこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanki
18
実際にある終活スナック。死にまつわる話をしてよい空間。海洋散骨、立ち会い粉骨。入棺体験、デスフェス、有機還元葬。2025/08/08
ただぞぅ
12
‘’カラオケはないけどカンオケはあります‘’がキャッチコピーの終活スナック。東京の下町に実在する一風変わったお店にはなんと入棺体験もできる棺桶がある。母親の看取りや親族の死後トラブルを経験の糧とし‘’死‘’について語り合いたいという思いから自身のお店を構えるまでの経緯やお店の様子が描かれている。死について気軽に話せる場所は少ない。年齢が現役世代ならなおさらだ。お店の壁にはこれまで訪れたお客が残していった死生観が付箋で貼られてあり、そのなかにはクスッと笑えるものもあるという。また行きたい場所が増えた!!2025/06/22
それでいいのよ
3
終活に大切なのは「知識」「コミュニケーション」「死生観」。自分がどうありたいのか、自分が望む人生のゴールを考えるほど1日1日を大事に生きようと思えてくる。自分がどう生き、どう死んで行きたいか考えたら、それを家族、特に子供に伝えておく、話合っておくこと大切だと思う。子供は親を看取る時、これは親が望んでいることなのかどうか不安になり悩んでしまう。それを回避するために話合っておくこと大事だと思う。2025/07/05
すうさん
2
父の葬儀以降死にまつわる本の読書が続いている。本書は終活スナック「めめんともり」のオーナーの本で、ここでは本物の棺桶に入ったり、あけっぴろげに死について語り合えたりできる。死が身近に見えないものとなっている現代日本にはとても大事なことだと思う。生前葬で自分が棺桶の中で弔辞として沢山の人に自分のことを語ってもらえるということは素晴らしいと感じた。またそのことで今までの自分の人生が再確認でき、残りの人生を充実して生きることができるのだと確信した。「死」について考えることは「生」の充実にはとても重要だと思う。2025/08/23
ちゃそ
2
最近友達のお母さんが亡くなって、死生観というか最後をどう過ごしたいかっていう考えが浮かんだので手に取ってみた。”最後どうしたいかって考えた時、80.90代の高齢者に話すと「長生きしてるだけで下の世代に迷惑かけてるんだから、葬式はやらなくていいよ」っていう、話を聞いて長生きすることに罪悪感を抱かせてる社会ってどうなのよ" って、確かにそうだなと。 生前葬儀とか、棺桶に入るワークショップとか、実際にすることで今により向き合えるというか、新しい体験。就活スナックめめんともり、行ってみたい!2025/07/28
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