TH Literature Series<br> 根の島

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TH Literature Series
根の島

  • 著者名:伊東麻紀【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 書苑新社(2025/02発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784883755257

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内容説明

生物学的な男(メイル)が生まれなくなった近未来。
メイルは貴重な資源とされ、無生殖能力者(スュード)である鶫(ツグミ)は、
メイルの略奪者として働いていた――
「スュードに生まれるのは悪いことなの? なぜ、こんな生き方を選んでしまったのだろう」

任務に背いてメイルを解放した鶫。
そのメイルを連れ、唯一メイルが生まれる太母市に潜入する。
そこで鶫が見たものとは――

===
決断したという自覚さえないままに、鶫は戦士になっていた。
なぜ、こんな生き方を選んでしまったのだろう。
およそ、この世に略奪者ほど卑しく汚い仕事はないのに。
あるいは、それだからこそだったのか。

スュードは何も生み出さない。
無意味で不毛な人生を送って虚しく死んでいくだけだ。

やりたいこともなりたいものも特に見つからなかった。
それとも、考えようともしなかったのか。
母親にさえ見捨てられる無価値な存在が
人生について真剣に思い悩んだところで何になる。
自分には人に蔑まれる仕事こそがふさわしいのだ。
===

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

窓猫

0
著者には思想的な信念があるのだと思うし、それはちゃんと響いてくるが、そういうものが物語の展開の邪魔をしていない点がよかった(教条的ではないということでしょう)。物語はごく自然に、納得のいく展開をする。読みやすく、ひきこまれて一晩で読んだ。ただ難点をひとつだけあげると、植物名などから取った読みの難しい人名、繰り返し出てくるときにふりがながついていないので、一瞬混乱する。出てくるつど、ふりがなをつけるか、いっそ、カタカナ表記にしてくれたほうがよかったと思う。2025/03/07

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