絵本とは何か - 起源から表現の可能性まで

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絵本とは何か - 起源から表現の可能性まで

  • 著者名:松本猛【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 岩波書店(2025/02発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
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  • ISBN:9784000223195

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内容説明

絵本は,絵とテキストの融合によって生みだされる芸術の一ジャンル.半世紀にわたって新しい作品や作家と出会いつづけてきた著者が,数多くの作品を引きながら,古代から現在におよぶ絵本の歴史をたどり,表現のさまざまな技法と可能性について縦横無尽に語る.あらゆる世代の読む目を開かせ,刺激する,渾身の絵本論.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

第1章 絵本とは何か
1 絵本は子どもの本?
大人が楽しむ絵本
絵本が子どもの本といわれるようになったのはいつ?
2 絵本はどういう表現ジャンルか
絵入りの書籍比べ
絵本は総合芸術
第2章 絵本の表現
1 絵本の絵を読む
絵を読む
絵本の絵を読む
2 絵とテキストの関係
絵が先か,テキストが先か
絵とテキストによる表現の効果
3 画面展開の理論と技術
めくる構造
連続画面の表現技術と効果
異時同図と異空間同図
4 名作の分析
『わたしのワンピース』
『おやすみなさい おつきさま』
『よあけ』
『きょうはそらにまるいつき』
第3章 絵本の歴史
1 絵画と物語
洞窟壁画
絵画は物語を描く
絵画は物語を生み出す
文芸と一体化した絵画
カリカチュア(風刺画・寓意画)
2 絵本の源流――写本の時代
手書きの書籍の始まり
ヨーロッパの写本
日本の絵巻物
3 絵本の萌芽――版本の時代
印刷の歴史とヨーロッパの挿絵本
江戸絵本
4 現代絵本の誕生と展開
アメリカの絵本黄金期
大正・昭和初期の絵雑誌
現代絵本の幕開け
子どものための物語からの解放
5 現代絵本の発展
評論と研究
表現スタイルの多様化と内容の深化
第4章 絵本の可能性
1 絵本は何を語れるか――テーマの広がり
思想・生き方
戦争と平和
東日本大震災・原発事故
人権・差別
老いと死
自然・地球環境
歴史
2 これからの絵本
電子書籍と紙文化としての絵本
新しい絵本のスタイル
絵本制作の課題
絵本の未来のために
あとがき
引用・参考文献
本書で取り上げた主な絵本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

izw

9
絵本と周辺のジャンルを概観した後、表現と歴史を詳細に紹介して、今後の可能性を考察している。大人のための絵本も含めて、読んでみたい絵本がたくさん紹介されていた。絵本の電子書籍は別ジャンルであり、紙媒体も残さないといけないという意見も納得である。長男が3歳頃に絵本の素晴らしさに開眼して以来、3人の子が大きくなるまでかなりの絵本を読み、その後もぼちぼち読んでいる。孫が二人になったことだし、まだ知らない絵本の魅力を探ってみたい。2025/04/28

keisuke

4
図書館2025/05/15

たかぴ

3
絵とテキストが同一の頁に掲載してあるからという点で「死者の書」と饕餮文を持ち出してくるか。 あまり縁が無いから身に入らず今の自分には向いていなかった。2025/05/30

こっけ

1
絵本について、幼児教育のための書籍という概念にとらわれず、文化芸術的・学術的な視点でさまざまな作品を考察しているため、大人が絵本を楽しんだり、興味を持つきっかけになるような内容だと感じた。2025/06/06

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