『失われた時を求めて』の謎 - 隠された構造を探る

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『失われた時を求めて』の謎 - 隠された構造を探る

  • 著者名:吉川一義【著】
  • 価格 ¥7,480(本体¥6,800)
  • 岩波書店(2025/02発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 2,040pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000222471

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内容説明

『失われた時を求めて』は幾重もの謎に包まれている.──長篇はいかに誕生したのか? 対比されているのはスワン家とゲルマント家なのか? ヒロイン・アルベルチーヌはなぜ捉えどころがないのか? 「私」という一人称の仕掛けとは?──小説と批評を総合した希有なる作品の隠された構造を,草稿研究の先駆者が精緻に読み解く.

目次

まえがき
第一部 大長篇誕生の謎
第一章 まぼろしの初稿の発見──「七十五枚の草稿」を読む
第二章 小説と批評の総合──『サント=ブーヴに反論する』の未完の構想
第三章 増殖する長篇──終わりなき加筆をたどる
コラム1 レオニ叔母の「椎骨」──ジッドによる出版拒否
第二部 作品の構造をめぐる謎
第四章 社交界に君臨する人びと──貴族・ブルジョワ・ユダヤ人
第五章 ジュヌヴィエーヴ・ド・ブラバンの幻灯──コンブレーとゲルマントをつなぐ伝説
第六章 画家ベノッツォ・ゴッツォリ──「コンブレー」から『囚われの女』への四極構造
コラム2 フロイトの時代──スワンの「夢」を分析する
第三部 芸術と芸術家をめぐる謎
第七章 キク,乃木将軍,浮世絵,水中花──ジャポニスムへのまなざし
第八章 ギリシャの彫刻とエジプトのミイラ──偶像崇拝と分身について
第九章 作中の芸術家たち──エルスチールを中心に
コラム3 厳寒のパリにプルーストとモローを訪ねる
第四部 恋心と性愛をめぐる謎
第十章 情熱と冷静──恋心を語る自由間接話法
第十一章 ジッドとプルーストの対話──『コリドン』から『ソドムとゴモラ』へ
第十二章 「サディストは悪の芸術家である」──ヴァントゥイユ嬢の純粋さ
コラム4 ニジンスキーの跳躍──作家の見たバレエ・リュス
第五部 作家の方法をめぐる謎
第十三章 パリの物売りの声──フィクションか批評か
第十四章 ゴンクール兄弟の「未発表の日記」──文体模写とフェティシズム
第十五章 第一次大戦下のパリ──反リアリズムの方法
コラム5 プルーストの墓(二〇二二)
終 章 深まる謎コラム
『失われた時を求めて』の梗概
初出一覧
あとがき

参考文献一覧
図版出典一覧
人名キーワード

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tom

13
【軟禁読書】この本は、なかなかの面白さ。プルーストをひたすら読み込んできた研究者のうんちく本かつ要点を押さえた参考書として読める本。手元に置いていたいけれど、お値段ちょっと高すぎて手を出せない。長大すぎる「失われた」がどんなふうにして書かれたのか、延々と書くアルベルチーヌの存在の曖昧さ、逆に詳細に描かれるのがスワンとシャルリスなのはどうして、サント=ブーヴは何者などなど、不明のまま読み飛ばしていた事柄がようやく見えてきた。学者はエライと思うことがときどきあるけれど、この本もまた同じ。2025/05/07

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