- ホーム
- > 電子書籍
- > 趣味・生活(スポーツ/アウトドア)
内容説明
明治神宮外苑の再開発で歴史ある景色が一変しようとしている。数々のヤクルト球団関係の著書もあるファンとして神宮球場に通い続ける著者が、神宮にゆかりのある人々をたずね、その100年の記憶をたどり神宮の過去、現在、未来を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
makimakimasa
11
帰省中の今夜現地観戦に行くので(多分7年振り)。神宮より2年前に竣工した甲子園の様な改修が難しいのは、外周や延床面積の狭さに加え、学生野球と兼用で工期が確保出来ないから。かと言って試合収入ゼロだと内苑護持の資金捻出に支障をきたすというが、貯金は無いのだろうか?今まで運営出来ていたのが行き詰まってきた理由は?イコモスは国に寄付すべきと提言、著者はそれを乱暴過ぎると書くが、そうだろうか?燕応援団の1人は「この国の再開発は原宿駅の様に、先人へのリスペクトが足りていないと思う事が多々ある」と言うが、全くの同感だ。2025/07/27
ジュンジュン
10
現在、再開発計画(秩父宮ラグビー場と入れ替え)進行中の神宮球場。予定通りいけば新球場は2032年完成だとか。本書はこの再開発問題を念頭に置きつつ、誕生から100年が経とうとするその歴史をトピックごとに振り返る。著者とはほぼ同世代(五歳違い)。見て来た景色が同じなので懐かしい。尾花が投げ、池山・広沢が打つ…初めての神宮観戦を想い出す。2025/04/05
hideto
10
プロ野球を現地観戦するようになってから、神宮球場にも何度も通っています。都心のど真ん中にあって、自然とビル群に囲まれているという最高の立地ながら、施設としての老朽化は著しい。そんな神宮球場も来年で100年ということで、これまでの歴史を長谷川晶一さんが辿るノンフィクションです。スワローズがテーマなのは控えめで、日本初のバトントワラーや、花火大会など、マニアックなテーマばかり。どれもほぼ初めて知るもので、とても興味深かったです。僕としては、新しい神宮球場がどんな球場になるのか、今から楽しみで仕方ありません。2025/03/29
氷菓子
5
神宮球場の歴史と外苑再開発問題について、知らないことが多かったのでとてもためになった。自分も神宮球場の狭さに不便な思いをや危険な思いをした経験も何度もあるので、改修が不可能なら建て替えもやむなしと思うけれど、昔から知るあの界隈の景色が変わることに残念な気持ちがあることも事実。ただ、戦後に米軍に接収されて絵画館と銀杏並木の間に軟式球場ができて分断されていたのが、絵画館から一直線に銀杏並木が続く本来の姿に戻すなどは悪くない変化だと思う。終わってみて、再開発してよかったねと思える結果になることを祈るばかり。2025/04/20
ちび太
3
私にとって身近な神宮球場の歴史に触れられる一冊。再開発の議論があることによって、それぞれの神宮球場とは何かに迫ることが出来ている気がする。2025/05/21