内容説明
インテリジェンスを中心とした「情報戦」を制した国によって、世界は動かされている──。米国やロシアなど大国の情報機関は、これまでどのような暗闘を繰り広げてきたのか。長年にわたる取材成果をもとに、世界各地で暗躍するスパイの実像に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Emkay
12
冷戦期に始まり、ソ連崩壊、プーチン政権誕生、ウクライナ侵攻と継続に至るまで、40年以上に渡る米ソ/露間の見え隠れするスパイ合戦の真相を、大局的な両国関係と絡めながら炙り出す。入手可能な公の資料、報道、回顧録から記述を拾うだけでここまでの血塗られた実態が露になるという事実と、現実に著者がスパイと接する際の臨場感のある描写の両方に驚いた。スパイの存在は世界史の一つの重要なピースであると言えるのだろう。プーチンのようなスパイ的視点・経験が一般市民の運命にまで与えうる影響の大きさにやるせなさを感じた。2025/03/12
日の光と暁の藍
10
ソ連崩壊の要因は何か。石油増産による価格下落が決定打だという。アメリカはサウジアラビアと共に組み石油増産により価格を下落させ、ソ連の外貨収入を激減させた。穀物輸入に頼っていたソ連経済は外貨収入が減ることで穀物が輸入出来なくなり、自国民を飢餓と貧困に追い込むことになりソ連は崩壊したという。現在のプーチンもソ連崩壊の歴史から①米国に石油価格の決定権を握らせない②外貨準備を積み増す③自国の穀物生産の拡大、を推進している。ソ連崩壊の要因が今のプーチンの政策に反映されていることがよく分かる。資料的価値の高い一冊。2026/05/24
ゆずこまめ
3
現代史の裏側。歴史は裏も面白い。ソ連がなくなってプーチンが生まれたんだとしたら、よかったのか悪かったのか。プーチンの執念深さに震える。2025/12/10
とり
3
1980年代から現在までのソ連/ロシアおよび対ソ連/ロシアのスパイ活動についてまとめている。情報源はすでに公開されているものばかりで、それらを丹念に集めて分析するとここまでわかるのか、という点が一番の驚き。トランプ再選後の言動について、イマイチ理解できなかったが、本書を読んでかなりスッキリした。トランプとロシアの関係や大統領選におけるロシアの関与について噂レベルでは知っていたが、その具体的な内容に踏み込んだ記述も本書にはある。2025/05/08
チェアー
2
米ソスパイ合戦のまとめ。そこにロシアがウクライナ侵略に至る動機が隠れているのではないかという話が主眼だった。 2025/06/27
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