死んだら永遠に休めます

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死んだら永遠に休めます

  • 著者名:遠坂八重【著者】
  • 価格 ¥1,799(本体¥1,636)
  • 朝日新聞出版(2025/02発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022520173

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内容説明

死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。容疑者は──部下、全員。発売前から「一気読み」「怖すぎる」と話題沸騰の、新しいストーリーテラーがおくる恐怖の“限界会社員ミステリ”!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

390
とぼけた文体をまとって飄々と進行するので、過酷な職場環境もそこまで悲壮感なく読ませる。ラストのオチも多少笑いに転嫁しようかな?くらい軽く爆弾落としてくるので、それほど嫌な気持ちにならず読めはするが、自分がこの状況になったら堪らんなという生々しさはほどよく残されている。大手らしい企業で、経理総務系の部署だけがここまで極端に長時間労働になるか?という疑問を序盤から持ちながら進むと、いちおうその有り得なさがちゃんと伏線になっていたようで、なるほどねとは思ったものの、嫌ミスとして秀逸だなとまでは感じなかった。2025/04/29

yukaring

115
かなり重い、トラウマ級のお仕事ミステリ。読めば読むほど辛くなりラストに至っては…。主人公の青瀬はパワハラ上司に振り回され、毎日深夜まで働く限界会社員。家に帰ればゴミを出す気力もない。しかしある日パワハラ上司・前川が失踪、そして数日後には「私は殺されました」というメールが社内へ発信される。しかも容疑者は部下の青瀬達5名だと名指しをして…。会社で疑いの目を向けられる青瀬たちは疑惑を晴らすためにイヤイヤながら前川の行方を探し始める。ブラック職場の現状と人間が壊れていく過程がリアルでもはやホラー小説のようだった。2025/03/16

ma-bo

100
文章は読みやすく面白かったけど、嫌な気分で疲れる読後感。ホラーではないのにぞっとする。上場企業の総務経理統括本部に勤めている二十八歳の青瀬達。毎日膨大な量の雑務が舞い込み残業は当たり前のブラック企業。それ以上に苦しまされているのは部長前川のパワハラ。そんな前川が突然「失踪宣言」メールを残して姿を消し、さらに数日後に「私は殺されました」容疑者として総務経理総括本部の社員5人の名前が並んだメールが届く。前川の失踪前から、過重労働とパワハラで追い詰められている青瀬の心身の状態が気の毒。終盤それまで見えていた↓2025/10/13

まり

88
図書館本。上司の前川のパワハラには本当に嫌すぎたし消えてからも青瀬の環境は変わらず、どっちかと言うと悲惨な感じで読んでいるこっちが拷問を受けている気分だった。途中、何回か思った、青瀬のなかなかなダメっぷりに大丈夫なのか?と。なので最後の最後で何となく腑にも落ちた。それにしてもニナちゃんには、すっかり騙された。2025/05/07

美紀ちゃん

83
今どきこんなハードな職場あるのか?でも読んでいるうちに薄々気づいた。青瀬は催促されすぎてる。忙しいからではなく要領が悪いからかも。まず家の中がダメ。ゴミ屋敷。めんどくさがりすぎる。個性だから職場のチームでフォローしていけばいいと思うけどみんなで1人を排除しようとしていたなんて職場としては最悪。佐伯さんが優しすぎてあやしいと思ったが本当に優しい人だった。仁菜ちゃんの存在がとても心強かった。タマネギの花言葉は調べたら本当に「不死」だった。殺意を抱いた人たちとはもう一緒に仕事できない。つらい読書だった。2025/03/16

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