中公新書<br> 神道とは何か 増補版 神と仏の日本史

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中公新書
神道とは何か 増補版 神と仏の日本史

  • 著者名:伊藤聡【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 中央公論新社(2025/02発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121028457

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内容説明

日本〈固有〉の民族宗教といわれる神道はどのように生まれ、その思想はいかに形成されたか。
明治維新による神仏分離・廃仏毀釈以前、日本は千年以上にわたる神仏習合の時代だった。
本書は両部・伊勢神道を生みだした中世を中心に、古代から近世にいたる過程を丹念にたどる。
近代の再編以前の神をめぐる信仰と、仏教などとの交流から浮かび上がる新しい神道の姿とは。
補論「神道と天皇」を収録し、新たに補注を加えた増補版。


序 章 「神道」の近代

第一章 神と仏
1日本の神
2神と仏との出会い
3神仏習合の発生
4本地垂迹説の形成

第二章 中世神道の展開
1中世神道説の濫觴
2中世神道説の形成と展開
3鎌倉仏教と中世神道
4神観念の中世的変容

第三章 新しき神々
1人神信仰と御霊信仰
2人神信仰の展開
3渡来神と習合神
4女神信仰の展開

第四章 国土観と神話
1国土観の変遷
2中世神話と中世日本紀
3中世神話の諸相

第五章 近世神道へ
1吉田神道
2天道思想とキリスト教
3近世神道の諸相
4国学への道

終 章 「神道」の成立

補 論 神道と天皇
補注
あとがき
増補版 あとがき
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデキ

32
正直な感想としてより判らなくなりました。 神道の歴史的な流れは判るのですが、個人的には、 神道の教えが元々どんなんで仏教の推しえとどうやって融合していろいろんな神様の存在をごっちゃにして「神道」になってたのか・・・ まず、宗教なのになんで「神道」って道になってるのかな?2025/03/23

ピンガペンギン

24
上代から「神道」が存在していたのではなく、中世、あるいは近世に起こったと見なせるという立場。「神道」というと漠然と昔から同じように続いてきたものと思いそうだが、そうではない。著者の専門が中世の神道なので、中世神話も紹介されているが、これがあまり面白くなく、神話にも魅力のあるなしがある。12世紀ごろ神社信仰は氏族単位、地域単位でするものであり、個人の願望は受付けない(P77)、とあり、そのため良い来世への願望から、伊勢神宮の禰宜らが写経を埋めたりしていたものが出土した。全体的に一般向けにしては内容は詳しく→2025/03/24

預かりマウス

6
読書メーターの記録によれば、11年前に一度読了しているようだが、再読しても何も覚えていなかった。とても重厚な内容で、新書というよりはハードカバーの専門書のような趣である。題名からは概説的な神道史を想像するが、神仏習合・中世の神道を中軸とした構成となっており、比較的コアな事柄の掘り下げも多く、初心者向けではなかろうと思う。ただ宗教史や日本史が好きな人にとっては奥行きがあり味わい深いだろう。明治期の神仏分離のせいで、それまでの神道の歩みからの断絶がある故、中世の神道を知るのは殊に重要であると思う。2025/05/11

渡辺(読書/散歩)

6
内容は良くも悪くも教科書的。人名、経典、思想の専門用語が飛び交うので、気を抜くと文字を追ってるだけになる。入門書として手に取ったが、最低限の知識がない自分にとっては難しい内容だった。しかし神道が仏教の扱いに戸惑いながら、価値観を二転三転させたり、ときに卑屈になったり、優越感を示そうとしたりドタバタで形成されていく歴史は、非常に面白いと思った。最後に一般読者向けで、なおかつ専門研究の成果を踏まえている本が紹介されている。こういう配慮はありがたい。https://book-attic.com/shintou2025/04/28

かっさん

4
神道とは何か #読了 神道の解説、というよりは、神道が、歴史的出来事や仏教、キリスト教等の他の宗教との関わりのなかでどう変化して今の形になったのか?を解説している歴史本 副題の神と仏の日本史のほうが本のタイトルとしてしっくりくる。慣れない単語がポンポン使われるから読むのは少し大変2025/06/27

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