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内容説明
宗教学の祖マックス・ミュラーは、人類の始原を明かすため、古代インド神話とギリシア神話の比較研究を始めた。神と自然現象は同一だったとし、近親相姦のような忌まわしい記述は、自然を古代言語で表現した名残だとした。こうした学説は、合理的思考を求めた19世紀の英国で歓迎される。そして、神話は「古代世界の宗教」と位置づけられ、後の宗教学へと繋がっていった。学問の曙光となった重要論文に、訳注・解説を付す。
『比較宗教学の誕生』(国書刊行会)収載の「比較神話学」の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
TSUBASA
13
神話が描く物語は普遍な自然現象を表したものであること、異なる地域の言語の類似性を元に、主にインド神話とギリシャやケルトなどの欧州の神話の根源を考察する。なんとも難しい。インド神話にそれほど明るくないし、サンスクリット語やアーリア諸語の語形比較を見てもピンとこなかった。でも全く異なる地域の神話が類似性を帯びるというのは人類の共通思考の現れのような気がして夢があって好き。残念ながらロマンチシズムに傾倒しすぎて大部分が徹底的に否定された学問のようだけども、先人の試行錯誤があってこそ、今の研究があるのですな。2025/05/26
佐倉
13
神話の中には一見して野蛮、不道徳、支離滅裂とされるエピソードがある。マックス・ミュラーはそれらを「自然現象を表す一般名詞が用法を忘れられ、神を表す固有名詞となり、擬人化されたものが神話である」とする言語疾病説によって説明しようとしていく。19世紀のキリスト教徒の視点…完成された道徳的宗教であるキリスト教徒の祖先がどうして野蛮な神話を持っているのか…という疑問を解決するための設問であり現代日本人からすると鼻に付く部分も多いのだが、複数の神話を比較し言語によって照らし合わせる神話学の祖という立場は揺るがない。2025/03/07
さとうしん
13
言語学から神話の成立を探る試みということになるだろうか。本書を読んで、昔日本神話の概説書(確か上田正昭『日本神話』だったと思う)で、神話そのものの分析・考察ではなく神々の名前に込められた意味をひたすら探っているのにうんざりした記憶があるが、ああいう研究の発想の源はここにあったのかと納得した。松村一男氏による解説はその後の神話学や宗教学などの展開をまとめていて有用。2025/03/05
chacha子
2
よきよき。2025/07/25
Go Extreme
2
神話は古代文化における集団意識や世界観を知るために欠かせないもの 初期の人間は自然界と密接に結びついていた 神話は単なる物語ではなく、実生活の中で重要な教訓や価値観を伝える手段 抽象的な概念が具象化され、神々や英雄に関連する特性や力を表現する手段 『ヴェーダ』の神々は自然現象や宇宙的秩序を象徴する存在 時間と永遠のテーマが絡み合っている 愛と信頼の複雑さ、そして誤解が引き起こす不幸を象徴 不死性や英雄的な特性が際立っている 愛と拒絶、そして運命の力によって不可避的に変化する姿2025/04/03
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