内容説明
ギリシャとはどういう国か。その歴史を図やイラストを使いながらわかりやすく、ていねいに描く。コラム「そのころ、日本では?」「知れば知るほどおもしろいギリシャの偉人」も役に立つ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まえぞう
25
12冊目はギリシャです。古代には一つの文化を誇った国ですが、ローマ以降、ビザンチン、オスマンといった大国の一部となり、独立後もイギリスとロシアを中心とした外国の影響から無縁ではいられなかったため、今のギリシャとしての歴史は浅いですね。王国時代の王様をドイツとかから招いているところにもそれを感じます。2022/02/28
崩紫サロメ
19
古代史・近現代史の研究者が監修に入っている。興味深いのが、オスマン帝国時代の正教会への言及。イスタンブルのギリシャ人有力者がファナリオテスと呼ばれ、正教会はビザンツ帝国時代より大きな権限を持っていたこと、ギリシャの民族主義の高まりを警戒していたこと、これらはギリシャの正教会関係者が語ることを嫌い(特に後者)、日本の正教会でもギリシャ経由の言説が普及している。入門書と言える本書でそのような点まで言及されていることに少し驚きながら、良い方に変化しているのだと感じた。2022/04/28
たつや
6
再読です。キリスト教とローマの関係が面白かったです。そして、また読み返したくなる。2024/07/19
相米信者
5
ギリシャというと、白い石造りの家とエーゲ海の美しい景色、またはオリンピックの聖地やソクラテス、プラトン、アリストテレスなどの哲学者など古代ギリシャの栄光をイメージする人が多いかもしれない。ただギリシャという国家が成立したのは200年くらい前の話で、オスマン帝国の属州で、それ以前はビザンツ帝国の支配下であった。近年では財政危機で話題になったが、トルコとのキプロス問題を抱え、経済面でも外交面でも大きな問題を抱えている。オリンピックの豆知識や国旗の由来なども掲載されているので、ギリシャについて大いに学べた。2025/02/14
乱読家 護る会支持!
5
古代ギリシャは、栄えた国家、優れた人々であったために、地中海全域に広がっていって、東ローマ帝国、ビザンツ帝国とギリシャ地域を含む広大な王朝が出来ていきました。 そして、1800年ごろにオスマン帝国の支配に抵抗する民族主義の一つとして、ギリシャ独立戦争が起こり、1829年に独立。現在のギリシャ共和国に至る、、という感じでしょうか。 古代ギリシャ人たちと現在ギリシャ人たちは、住んでいる地域は同じだけれと、同じ性質を持った人たちでは無さそうということがわかれば、本書から学べるポイントとして、それで十分なのかも。2022/08/29
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