内容説明
東大での講義をもとに歴史のポイントを語る
東大史料編纂所に所属する本郷さんはふだん一般の学生への講義はありません。そのなかで2022年、東大駒場の教養課程(1,2年生)で、理系も含め、日本史専攻でない学生に「変革期にあらわれる日本のルール」をテーマに講義をしました。歴史はなぜ、いかにして動くのか? 東大での講義の内容をもとに、より分かりやすく、脱線もよりたっぷりと、新たに語り下ろしたものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カレー好き
24
本郷さんもう一冊。最近の研究では織田信長は特別な戦国武将ではない、との見方が定説化してきている。そのカリスマ性や楽市楽座、鉄砲を戦闘に用いるなどは信長のオリジナリティではない。朝廷に蘭奢待を削ることの許可も用意周到に進めていた。でも、本郷さんは信長はスペシャルな存在で革新的であったと。秀吉や明智光秀など出自に拘らぬ人事登用、居城を移しながら天下統一を目論み、信長がいなければ戦国の世は終わらなかったであろう。信長の最大の敵は誰かと問はれれば、どの武将でもなくヨコに拡がる一向宗であった。面白い。2025/12/30
ちさと
24
鎌倉時代専門の著書には申し訳ないが、一職支配を拡大し、常備軍や経済・流通を重視し全国政権を作ろうとした革新的な信長、その信長の築いた軍団、領土、統治システムを引き継いで、更にデスクワーク重視で天下静謐を成し遂げた秀吉、そしてそれらの革新をきちんと理解し時代の流れを見通すことのできた家康へと、政権が移る過程と転換点を検証する後半が1番わくわくした。歴史は過去の出来事ではあるが、歴史が動く時の潜在在的な動因を追いかけることは、こんなに面白いのかと発見する1冊。2025/05/24
aloha0307
18
武家政権成立をはじめ歴史上の大きな転換点(主に戦国時代)を題材に、日本史に流れる「着眼点」をわかりやすく解き明かします。土地の支配形態がキーワードではないでしょうか📖公地公民はフィクションに過ぎず、土地の所有関係が重層化していたのだね2025/08/28
ムーミン2号
18
重箱の隅をつつくようなことをしていては「歴史」はまったく面白くもなければそれを学ぶことにしても楽しくはないだろう。英単語じゃないんだから年号を機械的に覚えたところで生きていく上では役には立たない。「歴史の流れ」「歴史の全体像」をつかみ、またそこにある疑問を考えることこそが歴史を学ぶ醍醐味だと思うが、歴史的事項がいつごろ起こったかと前後関係は把握しておくといいとは思う。本書の基になったものが東大生の教養課程での講義だから、そこそこ知識があった方が面白いのかもしれない。2025/05/06
ta_chanko
18
商工業と貨幣経済が発達した西日本と、土地と農業重視で現物経済・自力救済の東日本。グローバル西日本vsローカル東日本。平将門の乱、平氏vs源氏、承久の乱(朝廷vs鎌倉幕府)、霜月騒動(安達泰盛vs平頼綱)、室町幕府vs鎌倉府、豊臣秀吉vs徳川家康、荻原重秀vs新井白石、田沼意次vs松平定信、薩長新政府vs奥羽越列藩同盟などなど。日本史上のさまざまな出来事が、西日本vs東日本またはグローバルvsローカルの視点で読み解ける。2025/04/26
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