集英社オレンジ文庫 わたしが魔法少女になっても

著者名：氏家仮名子【著】/甘春わすれ【イラスト】

集英社（2025/02発売）

• ISBN：9784086806046

内容説明

謎の生命体『黒禍』の出現により、ファンタジーの存在だった『魔法少女』が現実に活躍する社会となった東京。30歳独身会社員・花咲ゆめりの唯一の趣味は魔法少女オタク。同僚の颯太が気になるものの、自分などが釣り合うわけないと想いを胸に秘め、平凡で地味な人生を送っていた。
そんなある日、颯太が黒禍に襲われる現場に遭遇してしまう。そこへ現れたのは、異世界からやってきた『妖精』を名乗る謎の少女騎士・ミラ。彼女に乞われ、ゆめりは颯太を救うため魔法少女となる契約を結ぶが、変身後の姿は自分の理想を詰め込んだ15歳の美少女となっていて!?
大人になり切れなかった少女たちに贈る、リリカルお仕事ストーリー。

目次

１
２
３
４
５
epilogue

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

謎の生命体『黒禍』の出現により、『魔法少女』が現実に活躍する社会となった東京。30歳独身会社員・花咲ゆめりが魔法少女となるリリカルお仕事ストーリー。唯一の趣味が魔法少女オタクで、気になる同僚の颯太が黒禍に襲われている状況を救うため、異世界の『妖精』を名乗る謎の少女騎士ミラと魔法少女となる契約を結んだゆめか。彼女が変身後15歳の美少女となって仲間と共に戦う姿はなかなかシュールでしたけど、明らかになる『黒禍』を巡る背景は複雑で、そこから逃げずに向き合い、覚悟を決めた彼女の頑張りをまた読んでみたいと思いました。

2025/02/18

[彩灯尋]

帯の『独身会社員女性(30)魔法少女になる』の文字に惹かれて購入。現代に出現するようになった”黒禍”を倒す魔法少女のお仕事物語。仕事、恋愛、誰からも選ばれてこなかった人生の中で魔法少女に選ばれた意味とは。まっすぐに自分の中の『魔法少女』を貫いた姿はとても格好良く、最後まで夢と希望に囲まれた最高の魔法少女だった。とても面白かった。大好き。

2025/03/12

[kenitirokikuti]

魔法少女物件:レーベルの仁義のせいか、帯の惹句などはお仕事小説ふうに寄せてるが、中身ははっきりとまどマギ以降の魔法少女ファンタジーである。『魔法少女ミーティア』花咲ゆめりルート・ノーマルエンドといったところか▲セラムン、CCさくら、どれみ〜プリキュア、まどマギ、が現在集合的な記憶として働いているが、10年20年先はどうなっているだろう。

2025/02/19

[栗山いなり]

魔法少女が現実に活躍する社会で平凡なアラサー女子が魔法少女としての戦いに赴くファンタジー小説。魔法少女というライト文芸においては超異色作って言ってもいいジャンルを扱った作品だが、俺魔法少女に詳しい訳じゃない中で魔法少女っぽさとライト文芸のテイストが混じり合っただと感じた

2025/03/20

[ユキタ]

面白かった！30過ぎても魔法少女に変身しても、核となる自分に自信が持てなきゃずっとグラグラしてる、というのは王道だけど、それは普遍的な悩みだからこそ王道なのよね。悩みながらも「悩みは悩み、魔法少女は魔法少女」と悩みが魔法少女業の足を引っ張るわけじゃない３０代の働く女性としてのスキルはきっちり確立してるゆめり、魔法少女だけどリアリティある３０代女子で推せる。続刊もあったらいいな。

2025/03/03