内容説明
非正規雇用、賃金格差、病や障害、ハラスメント──ロスジェネ世代の著者が〈働けない〉側から日本の労働を考えるエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
63
【働かない/働けないことについて、独身女性の視点から描く】「将来に不安を感じることはないか」という質問に、「契約が短期で終わる人間は将来なんてものを考えられない」と直截に答えてしまう、うつ病持ちの著者が考える労働論。<「先生」と呼ばれる仕事、とりわけ学校教育に関連する場所で「先生」と呼ばれる仕事を忌避し続けた。不登校をした経験は大きく、どんなに勧められても(そして大学の単位は山のように取っても)教職課程の単位だけは頑なに取らなかった>と。本筋と離れるが、ここに一番共鳴。わたしも教職課程を取らなかった……⇒2025/07/28
ちゅんさん
43
この本のタイトルを見て読まずにはいられませんでした。読んでみて働けない人、働きたくない人っているよなぁとやっぱりそうだよなぁと安心した。でもこういうことを言ってはいけない空気感が日本は強い。ほんと嫌になるよ、資本主義も労働も日本もクソだ。フルタイムで働かなくても暮らしていけるように、いや贅沢は言わないからせめてフルタイムで働けば普通の暮らしが出来るようにしてくれ、頼むから。2025/04/22
こばまり
41
このお方はどうして、日頃私がモヤっと思ってきたことをこんなに的確に綴れるのだろう。22才の時「一人前の口は自分の力で食えるようになってから利け」と父から言われ早幾年。時に愚痴るくらいで疑問も持たず、毎日フルタイムかそれ以上に働いてきてしまったのだった。2025/08/11
のりまき
28
「働けない」ことを甘やかしてほしくて読んだのに、がっつり戦う人でした。むしろ『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』のほうが甘やかしてくれたかな。いや、ほんと、インボイスとかどうにも腹立つことを再確認。ポイ活については、お得を求めて更なる消費を強いられるってほんとにそのとおりだな。星新一の短編、読まなくちゃ。2025/04/14
本詠み人
24
タイトルに惹かれて初読の著者さんの本を手にとった。これは...自分語り的エッセイなのかな?それとも引用文献がしっかり提示されているので学術論文?著者さんがこの本で何を伝えたかったのか、自分の読解力が足りないのか、いまいち理解出来なかった。2025/05/20