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内容説明
人は生まれ育った環境に大きな影響を受ける。今の日本はとりわけ経済的要因で人生が左右される。飢え、住む場所がない、非正規雇用の増加など「見える貧困」も問題だが、習い事や修学旅行に行けない、誕生日のお祝いをしないなどの「体験格差」、さらに自己肯定感や忍耐力、協調性などの非認知能力が育たない「見えない貧困」も蔓延している。自ら貧困家庭で育ち、その体験を書籍化した著者が、貧困が連鎖するメカニズムや、そこからの脱出がいかに困難かを、実体験やデータを交えて分析。同時に東京大学大学院教授山口慎太郎との対談で、「親から子に受け継がれるもの」を考察し、貧困を断ち切るための政策・方法を検討していく。
目次
まえがき
第一部 見えない貧困は連鎖する
第二部 ヒオカ×山口慎太郎 学問の最先端から見えてくる、現実を変える方法
あとがきにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
自ら貧困家庭で育ちその体験を書籍化した著者が、貧困が連鎖するメカニズムや、そこからの脱出がいかに困難かを、実体験やデータを交えて分析する1冊。人は生まれ育った環境に大きな影響を受ける。今の日本はとりわけ経済的要因で人生が左右される。飢え、住む場所がない、非正規雇用の増加など「見える貧困」だけでなく、習い事や修学旅行に行けない、誕生日のお祝いをしないなどの「体験格差」、さらに自己肯定感や忍耐力、協調性などの非認知能力が育たない「見えない貧困」といった実情を解説していて、その根深さを改めて実感させられました。2025/04/07
まゆまゆ
17
税金を納めない非課税世帯など義務を果たさずに権利ばかり主張する人たちに対して厳しい目を向ける日本社会になっているのは、貧困問題に対して無関心のせいで想像力が働かないせいではないか、と語る内容。自分の努力のおかげで実力で勝ち取ったという人ほど、家庭環境の影響を大きく受けている。経済格差が体験格差や学歴格差を生んでおり、公的な介入によってしか解決できない、と。2025/06/18
じん
11
著者の生い立ちをベースにしつつ白書等のデータを引用して社会に問題提起している。しっかりと勉強してる人だとわかる。個人でも国の規範としても努力はマスト。ただし、そもそもスタートも能力の最大値も違う。※「能力と所得の相関関係は強いんですけど、全然一対一ではない。そもそも、じゃあその能力はどこから来ているのかという話になると、本人由来の部分だけでなは決してないですよね。」p199※(山口教授)※「先生のすごく印象的だった言葉が、「学問を究めると、データをいじると、自己責任論はなくなる」と」。(ヒオカ)p213※2025/08/10
ちゃーびん
10
生まれ育った環境についての格差などについての本だが、本当にその通り!と思わせる事ばかり。後編は対談でより作者の言いたい事が浮かび上がってくる構成になっている。 やはり日本という国は弱者に優しくなく、日本人はいじめ体質の人が多いのかね。2025/03/24
yunyon
9
113ページの「就活用のパンプス」という言葉を読むまで、筆者が女性であると知らず、ずっと男性だと思い込んでた。「世の中は偶然に満ち溢れていて、成功も失敗もそういう中で起こるもので、あらゆる結果に自責的にならなくていいんだ」、「働かない人は罰を受けて当然」「叩いていい存在だ」、自分も心のどこかでそんな風に感じていた気がする。結局「生い立ち」を超えて人生を自分の手でつくっていくためには、「幼児教育の義務教育化」でその段階から子どもの未来救っていけたら…、と思わずにいられませんでした。なんなら妊婦時代からかも。2026/06/23
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