創元日本SF叢書<br> 遊戯と臨界 赤野工作ゲームSF傑作選

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創元日本SF叢書
遊戯と臨界 赤野工作ゲームSF傑作選

  • 著者名:赤野工作【著】
  • 価格 ¥1,999(本体¥1,818)
  • 東京創元社(2025/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488021054

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内容説明

プレイヤーに開発者、レビュアーや配信者……あまりにゲームを愛しすぎた人々は、その過剰な愛ゆえに運命を狂わせた。極限状況で編み出された奇抜な戦術。人生を賭したクリア時間への挑戦。ともに遊ぶことによって結ばれた、ほかの何よりも固い絆──臨界を超えた先に異才作家が見出した、至高のゲームSF11編。/【目次】それはそれ、これはこれ/お前のこったからどうせそんなこったろうと思ったよ/「癪(しやく)に障る」とはよく言ったもので/邪魔にもならない/全国高校eスポーツ連合謝罪会見全文/ミコトの拳/ラジオアクティブ・ウィズ・ヤクザ/これを呪(のろ)いと呼ぶのなら/本音と、建前と、あとはご自由に/“たかが”とはなんだ“たかが”とは/曰(いわ)く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いたろう

54
手に取って、初めて気づいた「ゲームSF傑作選」という内容に戸惑った。著者は、SF作家であるとともに、ゲームレビュアーなのか。11編の短編集だが、確かにゲームSFとしか言いようがない作品が並ぶ。そして、SFはともかく、コンピューターゲームについてはよくわからないので、正直、何が面白いのか分からない作品ばかり。そんな中、1989年、ソ連から西側に亡命しようとしている技術者の話「“たかが”とはなんだ“たかが”とは」は面白かった。ゲーム音痴でも分かるそこに繋がるのか。音楽についても、最後に理解して、アッと思った。2025/07/25

rosetta

24
★★✭☆☆普通に面白く読める話もあったが、全体としては実験的過ぎてあまり自分に向いている本ではなかった2025/04/27

本の蟲

17
子供の遊び、カードゲーム、盤上遊戯。様々な遊戯が小説の題材になっていて、傑作も多く、読者目線ではハードルが上がっている。本作はごく普通にゲームと呼ばれる電子遊戯を扱った短編集。シューティングゲームへのクレームから端を発した宇宙船の入港拒否。格闘ゲームの対戦相手への、裏の裏の裏まで読んだ煽りあい。極限状況下でのRTA。恐怖対象を選べるホラーゲームでの呪い。某有名ゲームで広まった陰謀論etc。延々と続く独白文章での作品が多く、人を選ぶ。収録作でも好みが分かれ、わりと面白いものもあったが「傑作」には届かず2025/04/08

クレイン

16
面白い。ゲームという切り口でここまで展開できるのも凄い。曰くも良いし、ミコトの拳は特に好き。11作品の短編で全部好きは珍しいかも。プレイヤーの気持ちのリアルさというのがよく伝わる。あと読書しているのにリアルの映像に見えた作品も何作品かあった。とても良い読書体験でした。2025/04/17

羊山羊

14
[人の想像力に終わりはない]ゲーム小説をお題に、赤野工作氏の想像力が爆発する珠玉の短編集。ゲームをずっと追いかけ続けてきた赤野氏のこと、一味も二味も違うテイストの作品ばかりでした。特に気に入ったのはあるクソゲーの返品をしようとするうち、おそろしい真実が見えてくる、「それはそれ、これはこれ」と対戦格闘ゲームを月と金星という時差だらけの2カ所からくり広げる「お前のことだからどうせそんなことだろうと思ったよ」は、ゲーム剣戟小説を新しい次元へと引き上げる名短編と感じた。→2025/03/28

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