内容説明
体の衰えは口から始まる! 「歯周病やむし歯が全身に影響?」「 むせや滑舌の低下は要注意」など、歯と健康の驚きの関係に最新科学で迫る。巻末には、専門家が伝授する正しい歯磨きの方法や、気になる疑問をまとめたQ&Aも。全世代必読の科学的健康書。
目次
序章 「健康」は口から――日本人の歯の現状
第1章 口の中に広がる世界――知っているようで知らない構造
第2章 「噛む」を科学する――咀嚼は脳と口の共同作業
第3章 歯周病とむし歯――歯の健康と全身の病気との関わり
第4章 中高年は歯のケアが健康のカギ――歯を守って「衰え」を防ぐ
第5章 「歯が抜けた」から始まる連鎖――フレイルサイクルに陥らないために
第6章 高齢者の歯科治療
第7章 最新歯科技術はどこまで進んでいるか
第8章 健康長寿を口もとから
実践編 今日から始める 「正しい歯磨き」
付録1 歯磨き よくある疑問 Q&A
付録2 歯にまつわる素朴な疑問 Q&A
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
79
「体の衰えは口から始まる」オーラルフレイルとは聞いたことがあったけど、2024年に新基準が発表された最近の概念。残存歯数の減少、咀嚼困難感、嚥下困難感、口腔乾燥感、滑舌低下の5項目のうち2つ以上が該当する病態のこと。1989年から推進されてきた「8020運動」は運動当初7%程であったのが、現在51.6%にまで上昇した。しかし、う蝕や歯周病のリスクがそれだけ上昇することでもある。歯根膜は広がれば手のひらくらいの大きさになる。歯周病は慢性炎症の温床となり、全身の動脈硬化にもつながる。歯間ブラシと歯磨きが基本。2025/06/07
kum
13
歯の健康を守ることは、食事や運動と並び健康寿命を延ばすことにつながる。歯が多く残っていても歯磨きが十分にできなくなると逆に良い状態で維持することが難しくなることや、高齢になりさまざまな機能が低下していくきっかけとなり得るのが「社会性の維持」(精神的な活力や口腔リテラシーの低下にもつながる)だということなど勉強になることが多い。大事なのはとにかく歯磨きと歯科医院での定期的なケア。巻末には丁寧な歯磨き指導も。フッ素成分を口内に長く留めておくためにうがいは盃1杯くらいでそっと、とは知らなかったが今日から実践。2025/04/26
kuukazoo
13
歯周病は歯を失うだけでなく糖尿病や心疾患などのリスクを高める。高齢になっても自分の歯を残すことは大事だけどその分むし歯にもなりやすい。歯を失ったり咬む力が弱まったり滑舌が悪くなったりというオーラルフレイル状態を放置すると、食べられるものが限られ栄養バランスが悪くなり、身体機能の低下につながる。確かに歯の調子が悪いとそれだけでQOLが下がるのはよくわかる。歯磨き&かかりつけの歯医者を作り定期的にメンテナンス、という結論に尽きるのだけど、こんなに口腔ケアが重要とは思わなかったよ...がんばる。2025/03/18
うぃっくす
7
やっぱ自分の歯を大事にしよう🦷歯ブラシは1ヶ月に一回くらい変えよう、歯磨きはできれば10-15分かけて磨こう、定期的に歯医者に通おう。当たり前のことのようでそれを習慣づけるのが難しいよね。人生100年をなるべく自分の体と自分の意思で生きたいので色々頑張ります。2025/07/02
ルル
5
歯磨きについて考えたことのない方、子を持つ親御さん、ご家族に高齢者の見える方、とにかく、全ての方にぜひ!歯科治療は時間もお金も体も蝕みます!予防の大切さのみならず、歯磨き法、歯磨きツール、コツについても書かれています^_^2025/08/09
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