内容説明
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本書では、前著の方法論(ディスコミュニケーションに着目する〈対話〉論的アプローチ)や理論モデル(環境的正義のヘゲモニー分析に依拠した構造的差別モデル)は基本的に受け継ぎながらも、たんなる記述的分析にとどまらずに、社会史における儀礼研究を取り込みつつ、より深い社会学的な理論化をめざしたい。(「はじめに」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひつまぶし
3
原発災害、歴史研究、被差別部落、それぞれ入り組んだ事例のしこりを解きほぐしていて、個々の論稿には面白いものもある。しかし、複数の事例をもとにした議論を横並びに一冊の本にまとめてしまう姿勢には疑問を感じる。総論につながらないならアポリアに取り組む意味など、あまりないように思う。調査拒否にあって困るのはもちろんそうだろうが、どんな問題意識でどんな調査をしようとしてそうなったのかを抜きに、カテゴリー化の問題として社会調査一般の認識論的課題のように語っていいのだろうか。こういう本をどう読めばいいのか分からない。2025/06/03
Go Extreme
1
社会学と対話:理論の限界 対話的社会学 オーラル・ヒストリー 過去と現在の対話 多様な経験 フレキシブル人間モデル 労働と差別:原発労働 安全神話 労災隠蔽 社会的差別 医療検診 労働者の声 風評被害 政府対応 言論統制 歴史:再解釈 社会的記憶 個人の語り 共同体の記憶 差別構造 部落問題 同和対策 カテゴリー化の罠 文化:民衆文化 文化的ヘゲモニー 儀礼的暴力 シャリヴァリ 制裁儀礼 社会秩序 抵抗と再コード化 未来展望:社会変革 教育啓発 多様性包摂 公正な社会 社会的対話 ポスト同対法 共同体再生2025/03/08