内容説明
民間の科学捜査鑑定所で所長を務める氏家京太郎。彼のもとに舞い込んだのは、世間を騒がす連続殺人事件の鑑定依頼だった。女子大生三人が殺害され子宮を抜き取られるという猟奇的な事件だが、容疑者の那智は二人への殺人は認め、もう一人への犯行は否認している。那智が三人を殺害したとする検察の鑑定結果に違和感を抱く氏家は再鑑定を試みる。しかし、何者かの妨害が相次いで起きて――。驚愕の結末が待ち受ける、圧巻の鑑定サスペンス!
解説:西上心太
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
99
民間の科学捜査鑑定所のボス「氏家京太郎」。他の作品にて存在を知り、読みたかった作品。科捜研の出身でもあるが、古巣との関係は微妙なところだ。そんな中、世間で騒がれている猟奇的殺人事件の鑑定をを、担当弁護士から依頼される。所長の氏家を先頭に精鋭揃い。一件だけ否認した犯人の供述に沿いながらの鑑定。その過程で「光崎」教授や、千葉県警のアマゾネスこと「高頭冴子」まで登場。氏家の顔の広さにもビックリ。久し振りに犯人像がピタリと当たった。2025/09/07
Kazuko Ohta
71
中山七里シリーズオールスターキャストと言うほどではないにせよ、他シリーズの主役陣がカメオ出演以上にバッチリ出てきて仕事をする様子が見られます。DNA型鑑定が導入された頃、それが如何に盲信されていたか、そのせいで冤罪が生まれたことは『殺人犯はそこにいる』を読んだときに知って衝撃を受けました。本作と併せて再読したい。柔和そうな氏家さんだけど、あれほどクセの強い面々とやりあえるのだから決して普通ではない。光崎先生の屈託のない笑顔は私も見たいなぁ。ついでにアマゾネスの女らしい面も。って言うとセクハラになりますか。2025/03/18
ままこ
69
子宮を含む下腹部が摘出された3件の猟奇的連続通り魔事件。被告人の那智は3件目の殺人は違うという。弁護人の吉田から協力要請を受けた鑑定人氏家が真実を追求する。〈理論を完全に排した論理は魅力的だが、モンスターを誕生させる土壌にも成り得る〉法廷シーンも見応えがあった。他のシリーズの登場人物も強力な助っ人となり、不利な状態からのどんでん返し。〈自分の仕事は分析であって、裁くことでも罰することでもない〉が信条の氏家は人としても魅力的。続編も出てるので読みたい。面白かった。2025/09/14
涼
66
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2026/02/post-5439c6.html 因縁づくめの関係者が集まる裁判だったが、今回も氏家の鑑定は完璧だった。 結審後の、氏家の真犯人関係者との対決も、見事だった。2026/02/04
れもん
49
Kindle Unlimited。「特殊清掃人」に出てきた氏家氏が気になり読んでみた。読み終えて思ったこと、(今まで読んだことのある)中山七里さんが描く主人公の中で、一番好きかも。。妥協せず最後まで突き詰めていく氏家と部下たちに、何度も拍手したくなった。3人目を殺した真犯人も、氏家の会社に盗みに入った犯人も、すぐにわかっちゃったけど、それでも最後まで楽しく読めた。2025/08/03




