内容説明
民間の科学捜査鑑定所で所長を務める氏家京太郎。彼のもとに舞い込んだのは、世間を騒がす連続殺人事件の鑑定依頼だった。女子大生三人が殺害され子宮を抜き取られるという猟奇的な事件だが、容疑者の那智は二人への殺人は認め、もう一人への犯行は否認している。那智が三人を殺害したとする検察の鑑定結果に違和感を抱く氏家は再鑑定を試みる。しかし、何者かの妨害が相次いで起きて――。驚愕の結末が待ち受ける、圧巻の鑑定サスペンス!
解説:西上心太
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kazuko Ohta
52
中山七里シリーズオールスターキャストと言うほどではないにせよ、他シリーズの主役陣がカメオ出演以上にバッチリ出てきて仕事をする様子が見られます。DNA型鑑定が導入された頃、それが如何に盲信されていたか、そのせいで冤罪が生まれたことは『殺人犯はそこにいる』を読んだときに知って衝撃を受けました。本作と併せて再読したい。柔和そうな氏家さんだけど、あれほどクセの強い面々とやりあえるのだから決して普通ではない。光崎先生の屈託のない笑顔は私も見たいなぁ。ついでにアマゾネスの女らしい面も。って言うとセクハラになりますか。2025/03/18
ワレモコウ
44
新たなキャラシリーズ。3人の女性を惨殺した犯人の「3人目は殺してない」の言葉を証明すべく、科捜研を辞めて民間の鑑定所を立ち上げた氏家が奮闘する。序盤は、少し説明が長すぎる気がしたが、途中から引き込まれる。中山ワールド炸裂で、「逃亡刑事」のアマゾネス高頭警部や、「ヒポクラテス」シリーズの法医学者・光崎教授などが登場。また、名前こそ出ていないが、御子柴弁護士も話に出てくる。シリーズは続くようなので、また楽しみができた。2025/06/24
桜
41
七里さんのお作の既存作品の主要キャラが出てきて「クスリ」。 彼の脳内では全てのシリーズが一つの世界なんだろうな(*´ω`*) 元科捜研から独立した氏家さん、ヤメ検の吉田弁護士。ある意味アウトローな彼らの続編待ってます♪2025/02/17
れもん
32
Kindle Unlimited。「特殊清掃人」に出てきた氏家氏が気になり読んでみた。読み終えて思ったこと、(今まで読んだことのある)中山七里さんが描く主人公の中で、一番好きかも。。妥協せず最後まで突き詰めていく氏家と部下たちに、何度も拍手したくなった。3人目を殺した真犯人も、氏家の会社に盗みに入った犯人も、すぐにわかっちゃったけど、それでも最後まで楽しく読めた。2025/08/03
金吾
31
○プロ意識をもって淡々と物事を片付けていく氏家鑑定人の活躍が面白いです。冤罪よりも組織防衛というのはあり得る話であり、やるせなさを感じます。2025/03/01
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