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内容説明
広島平和記念公園内にある「原爆の子の像」には、毎年、1千万羽にものぼる千羽鶴が捧げられますが、折り鶴がその後どのように扱われているかあまり知られていません。本書は折り鶴を巡る広島の人々のドラマを紹介するものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほんわか・かめ
27
貞子さんが折り鶴に込めた願い、それを受け継いだ級友、同世代の子どもたち。原爆の子の像建立。そしてそこに続々と集まる千羽鶴。しかし年間10トンと言われる千羽鶴のその後の扱いに意見が割れ、千羽鶴を昇華させるにはどうすべきか、その経緯が丁寧に描かれている。再生紙にするにも様々な困難が。決して儲けではなく、千羽鶴を届けてくれたそれぞれの気持ちに真摯に向き合う姿が印象的だった。千羽鶴をお焚き上げした灰から釉薬を精製し折り鶴型の香炉にした職人さんも凄い。広島に届けられた祈りが再生され全世界に広がっていることが素敵だ。2023/12/02
ミーコ
19
ヒロシマの折り鶴 気になって借りてみました。 数年前 日帰りで広島ツアーで行きましたが厳島神社に行って 広島ドームはコースに入ってませんでした。かねてから行きたく思っているので、次回は訪れたい。折り鶴を再生紙にするには こんなに試行錯誤しなければ行けないんですね。貞子さん 行きたかった、色々経験して大人になりたかったですね。戦争は二度と繰り返しては行けないと改めて思いました。2025/01/27
喪中の雨巫女。
10
《私-図書館》私も中学の修学旅行で、クラスで、千羽鶴を寄贈しました。当時、10クラス全部寄贈しました。当時、その後どうなったのかは、考えてなかった。この本によると、焼却処分された時代でした。私は、不器用で、クラスで一番鶴を折るのが、一番下手でした。クラスの千羽鶴を持って広島市まで、持って行きました。かなり重かった。再生してもらえるプロジェクトは、素晴らしい。 2023/10/05
なま
8
★4.5 本書は原爆投下から10年後に原爆症で亡くなった佐々木禎子さんの幼少期と「原爆の子の像」のモデルとなった経緯、また現在迄「平和のシンボル」として折り鶴がモニュメントに捧げられてきた歴史を伝える。平和への思いは理想論だけでは広がらない。折り鶴の保管や廃棄論争や、広島市の取組み、様々な方が祈りの昇華として平和を願い関わっている事を痛感する。汐文社HPも良い。見返しは折り紙再生紙となっているのも取組みが身近に感じる。https://www.choubunsha.com/book/orizuru.php2025/05/17
ジュリ
6
広島市には年間で10トンもの折り鶴が集まる。以前はこれを焼却処分していた。10トンも焼却するにはけっこう税金を使うだろうし、二酸化炭素が排出されて環境に負荷を与える。今は再生紙にするなど活用をしているようだ。私は再生紙くらいしか活用方法を思い浮かばなかったけれど、釉薬にしたり、繊維にしたりなど、いろいろな活用方法があるようだ。できるだけ環境に負荷を与えない活用方法を探して欲しいと思う。2024/04/03
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