内容説明
映画雑誌『キネマ旬報』にて2012年8月下旬号よりスタートし、2017年10月下旬号で58回を迎えた細野晴臣氏の連載『映画を聴きましょう』を書籍化。また、特別企画として細野氏との共著『観光―日本霊地巡礼』以来の旧友・中沢新一氏との映画対談を収録するほか、細野氏のツアーグッズや『パンの漫画』(ガイドワークス刊)で知られる漫画家・堀道広氏による描きおろしイラストで、細野氏の記憶に残る映画のワンシーンを再現します。
◎『映画を聴きましょう』連載内容
映画雑誌『キネマ旬報』にて音楽家、細野晴臣がこれまで観てきた映画、そして印象に強く残った映画音楽について綴っている連載エッセイ。テレビ西部劇『ララミー牧場』に出演していたホーギー・カーマイケルの名曲『香港ブルース』や、フェデリコ・フェリーニ監督作品を数多く手がけたニーノ・ロータ作曲『カビリアの夜』など細野氏自身も演奏する映画音楽から、最近ますます個人的興味が近づいてきたというウディ・アレンの監督最新作「カフェ・ソサエティ」まで、子どもの頃から続く映画体験の記憶を辿る。連載タイトル『映画を聴きましょう』は子どもの頃に細野氏がよく聴いた映画サントラ集から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
43
細野さんがキネ旬に連載した、映画音楽についてのエッセイ。フランスやハリウッドの音楽家についての回想の回がいい。音楽家が他の音楽家たちについての思いを、ここまで率直に書いた本は、なかなかない。細野さん自身が音楽を担当した映画たちについてふれた回もあるのだが。高嶺剛監督の沖縄映画『パラダイスビュー』について、完全無視なのは。出演もされていて、相当、嫌な思い出があるのかしら。2021/02/13
阿部義彦
19
細野晴臣さんのキネ旬での連載が本になりました。音楽のみならず、その博識ぶりには瞠目です。マイナーなSFB級映画やホラー映画など、天邪鬼な性格なので皆が褒める映画は敢えて無視するところや、怖い映画は前もってDVD(ビデオ)で早送りして何が起こるかをチェックしてから新たに観る(何故なら心臓に悪いから!)など、細野晴臣さんらしい面白いネタもたっぷり。生まれた時代も違うのでやはり映画に対する思い入れが私とはレベルが違うと感じました。とにかく面白かったです。勿論新作「ブジャデ」買って愛聴してます。2017/12/08
かめぴ
11
少しずつ読み進めたい本。こんなにも映画と「音楽」に愛を感じる本があっただろうか。知らないけれど、これで細野さんの事がもっと好きになった気がする。サントラもっと聴きたくなった。2018/07/15
mizzan72
7
僕も、音楽を通して映画を観るタイプなので、細野さんの映画の話しには共感を覚える。取り上げられる映画タイトルにも、ワクワク!黒澤映画、ジョンフォードをはじめとする西部劇、ヴィットリオ・デ・シーカなどイタリア映画、ジャック・タチ、ヒッチコック、ジャック・ドゥミ、SFとホラー等々、好きな作品がいくつも重なるので、その意味でも、とても楽しめた。観たことのない映画をいくつかメモメモ。細野さんの本を読むといつもそうなんだけど、また楽しみが増えちゃった。2018/11/13
ナポリノロク
4
映画の基礎知識が足らないなーと思って読んでみた。意外と最近のまで見てるんですね、細野さん。アレコレと見たい映画が出てきたのも良かったし、音楽史の側面から読めるのも面白かった。何より作品とか人物でリストアップされた索引が付いてるのが素晴らしい。2021/07/09
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