山と溪谷社<br> 八甲田山新たな真実

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山と溪谷社
八甲田山新たな真実

  • 著者名:伊藤薫
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 山と溪谷社(2025/02発売)
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  • ISBN:9784635172189

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内容説明

本書は、新たに発見された「佐藤書簡」と、これまであまり注目されなかった「倉石手記」を軸に、青森の歩兵第5連隊と弘前の歩兵31連隊の行動を比較させながら、八甲田山遭難の全体像を描く。
特に、今回明らかにされた捜索隊の佐藤中尉の書簡から、2年下の下士候補生の参加に対し、山口少佐と口論になり本人が不参加となったこと、予行行軍がなかったこと、村人から出発を延期するよう進言されていたこと、大崩沢と田代元湯での救出状況など、新たな事実が明らかにされていく。

「はじめに」では佐藤書簡が発見された経緯にふれ、第1章「虚構と真実」で佐藤書簡と倉石手記による事実の掘り起こしを詳述。
第2章「第八師団と雪中行軍」で師団創立の過程と雪中行軍の実施状況を検証し、第3章「雪中行軍の準備」で、いかに杜撰な準備、装備に欠陥があったかを描いている。
第4章「両部隊の明暗」では雪中行軍の核心部分、1月20日から2月2日以降まで14日間の両隊の動向を一日ごとに時系列で比較検討して、本質を明らかにしようとする。
第5章「山口少佐の死因」では山口少佐の自殺説と暗殺説を分析、遭難原因と黒溝台会戦までを記述。
佐藤書簡をもとに八甲田山遭難の全貌が明らかにされる。


■内容
序章
第一章 虚構と真実
津軽/新田次郎と『吹雪の惨劇』/「佐藤書簡」の存在/証言と奇妙な設定

第二章 第八師団と雪中行軍
軍備拡張と師団の創立/ライバル意識

第三章 雪中行軍の準備
因縁の五連隊と三十一連隊/捏造された予行行軍

第四章 雪中行軍隊の光と陰
一月二十日 三十一連隊行動開始/一月二十一日 五連隊行軍準備開始/一月二十二日 出発前日の偵察と宴会/一月二十三日 五連隊行軍開始/一月二十四日 帰路不明/一月二十五日 神成大尉の怒号と集団パニック/一月二十六日 神成大尉、田茂木野を目指す/一月二十七日 後藤伍長救出される/一月二十八日 遺体遭遇と嚮導置き去り/一月二十九日 三十一連隊の彷徨と事情聴取/一月三十日 旅団長と福島大尉の衝突/一月三十一日 山口少佐救出される/二月一日 捜索隊と現場取材/二月二日以降 全遺体収容と処分/三月十四日 福島大尉の転任

第五章 山口少佐の死因と遭難原因
自殺説と暗殺説/真の遭難原因

終章
あとがき
雪中行軍年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

TI

6
新事実とあるが本筋には影響するようなものはなし。新田次郎の作品はあくまでも小説なので多少の違いはあるだろうし。それでも八甲田山の本は読んでしまうね。 2025/03/24

くらーく

3
前の著作から、どこがどう変わったのかが分からないな。新しく佐藤中尉の書簡と、倉石手記に着目して、書き直したようだけど、違いが分からない。読み込んでいないだけかもしれない。 いずれにせよ、日露戦争の前から、陸軍(だけじゃ無いかも知れないけど)の組織の弱点(将校の人格の低さ、責任感の無さ、反省して対策する事が無い等)が露呈していたのだね。日露戦争の黒溝台会戦で、寒さに対する準備不足は、八甲田事件の繰り返しのようだし。100人を超える死者を出しても、上の人たち(佐官以上)は、順調に出世しているしねえ。今も同じ。2025/06/14

a.i

1
★★★★2025/04/30

ハイランス

1
八甲田山と言えば新田次郎の小説が有名であるが、有名になり過ぎてこれが小説ではなくて史実であるかのように扱われている点を問題視している著者。元自衛官で八甲田山での雪中行軍演習の経験もある著者が事件当時の雑誌連載記事や入手した当事者の手紙などの資料をもとに、実際の八甲田山で何が起こったのかについて丁寧に検証していくノンフィクション作品。2025/04/03

やん

1
書店で見かけて。著者の他の本は読んでいて、去年の秋口に現地や資料館まで行ってきたのでより興味深く読めた。遭難者の捜索にあたった将校の手紙を新たに入手したことが本書を書く契機になったようだ。5連隊と31連隊の動きを同時進行で記述しているのが分かりやすかった。写真も多く掲載されているので当時の様子を想像しやすい。現地に行った時できれば遭難した現場を実際に歩いてみたい気持ちはあったが、熊出没警報が出ていてそれどころではなかった。主に入浴中に読んだので極寒に苦しんだ皆さんにちょっと申し訳ない気持ちになった。2025/03/16

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