朝日文庫<br> 警官の標 警察小説アンソロジー

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朝日文庫
警官の標 警察小説アンソロジー

  • ISBN:9784022651877

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内容説明

元国家公安委員長は若い警官に職務質問され……(「ありふれた災厄」)。巡査部長は同僚の結婚前の身辺調査を命じられるが……(「破談屋」)。警察官たちのそれぞれの“標”とは何か? すべて書籍初収録の警察短編小説アンソロジー。《解説・若林 踏》

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

143
あー面白かった(拍手)ワクワクするラインナップ!7名どれも期待を外さない。一番らしかったのは吉川さん(当方比)気持ち悪いのは(褒めてます)月村さんに葉真中さん。くぅ~ってなったのは伊兼さん。続きが読みたい深町さんに松嶋さん。おっと、鳴神さんの優しく悲しいのも好かった。つ、ま、り・・全部楽しい読書時間だったってことです。こんなアンソロジーは大好きだー!2025/02/25

しんたろー

122
アンソロジーを好んで読むことはないが、何作も既読の好きな作家さんだらけなので楽しみにしていた。『ありふれた災厄』は月村さんらしいビターさが良いがマァマァ。『破談屋』は深町さん得意の人情ミステリになっていてGOOD。『鬼火』は鳴神さん得意のハードボイルドとはいかず、マァマァ。『罪は光に手を伸ばす』は吉川さんの新シリーズを予感させるヒロインが魅力的で◎。『不適切な行い』は葉真中さんのキレある結末に納得。『いつかの山下公園』は伊兼さん得意の心理戦がGOOD。『同期の紅葉』初読みの松嶋さんは同期の絆が素敵だった。2025/04/11

KAZOO

119
7人の作家による警察小説のアンソロジーです。警察小説とはいうものの、ただ単に犯人を捕まえるのではなく、警察官に関するものが多く今までとは異なる分野なので楽しめました。葉真中さんと伊兼さんは初めての作家さんですが今後も読みたい気が起こりました。深町さんの作品ではやり取りの言葉が山形弁丸出しです。鳴神さんや松嶋さんの作品は今まで読んだシリーズものとは異なり新鮮な感じでした。2025/02/24

タイ子

93
書籍初収録が嬉しい。7人の作家さんたちが警察官たちをいろんな視点でとらえたアンソロジー。どれもさすがに面白い。退官した官僚が警察官の職質に出会ったことで起こすひと騒動。「破談屋」と呼ばれる監察官の職務が面白い。警察学校の実務修習性の実地研修の警官の卵。吉川英梨さんのこれはWeb版の文芸誌でちょこっと読んだことがあったので(その後未読のまま)いずれ書籍になって刊行されるのが楽しみ。どれも警察官としての立場と矜持の下で職務に遂行しているが、1人の人間としては誰もが欠点もある。可笑しくも哀しい警察官たちの物語。2025/02/28

ノンケ女医長

73
「警察小説」がどんどん洗練され、文学界で確立したジャンルだとも思っていますが、今作は本当に極みを尽くしたというか、本当に天晴な秀逸っぷり。どれも優れた短編ですが、トップバッターの「ありふれた災厄」は、警察ファン・警察小説ファンを唸らせる仕掛けがいっぱい。いやはや、だから警察小説の短編集、好き。2025/04/15

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