内容説明
小説家であり、また医師でもある著者は、これまでにも『日本人の死に時』『人間の死に方』『人はどう死ぬのか』など、死をテーマに著述を発表してきた。
医師として、ひとりの人間として、数々の死を看取ってきた著者の集大成として、本書はある。
死が怖い人へ、かつて死が怖かった人へ、身近な人の最期に悲しむ人へ、迫る自分の死を考える人へ。
すべての人に贈る、死生観の教科書。
読めば死が怖くなくなる。
死とは何か、その恐怖とは何かを考え、その克服法を考える。
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けぴ
46
生き方に示唆に富む文「P130 人間の一生はテーマパークで遊ぶようなもの。テーマパークで遊べるのは一回きり。閉園時間を気にするより、その一日をできるだけ楽しんだほうがいい」「P160 メメント・モリは死をありのまま見つめるのに役立つ。家族も自分もいつかは死ぬ。明日にもその引き金は引かれるかもしれない。だったら、今を大事にしよう。死のことを忘れ、あたかも永遠に生きられるように思っている人は、些細なことに腹をたてたり傷ついたりイライラしている。カルペ・ディエム=今を楽しめ。我々はいつか死ぬ、だから今を楽しめ」2025/06/08
haruka
37
死が怖い人に対して、こんな考え方があるよ〜こう思えば怖くないんじゃない〜?なんていろいろ提案してくれる一冊。昔親に死んだらどうなるの?と聞いたら、テレビを消されて「こうなる」と言われた。「無」は本当に味気ない…。でも眠ってそのまま起きないだけ、と考えたら全然怖くないよね。全身麻酔で意識がなくなる瞬間、このまま死んだら楽そうだなといつも思っていた。死なんて怖くないんですと言いつつこんな本ばかり書いている著者も、べつに怖くないけどねとスカした態度で読んでいる私も、実は相当生に執着しているのかもしれないけれど。2025/06/08
きさらぎ
20
「医療が発達した今、思わぬ長生きをしてしまうリスクは高い」(←本文より) 長生きすることをリスクと言っちゃってる!こんなことを大きい声で言えるの、久坂部先生くらいじゃない?確かに「長生きをしすぎて死ぬに死ねない」なんてことは避けたいと私も思う。でもそれは今、自分が60歳を超えたから言えることで、若い人たちは医療の恩恵を受けつつリタイヤするまでは生きて欲しいと思っている。2025/09/09
うさうさ
16
著者の本は小説も含めて全部読んでいるので、老いることや死ぬことについての考え方が一貫しているのがよくわかる。 著者が診てきた患者の事例が、あの小説の設定と同じだなとニンマリしたり。 いろいろ書いてるけど、「人生はテーマパーク」の例えが分かりやすい。2025/04/13
yuuguren
16
普段から死ぬこと意識していれば初めは気分が暗くなるなどつらいが、この初歩的な段階を過ぎると「未だ死に直面していない今の貴重さが実感でき普通の今が極めて幸せなのだ」と感じられるようになる。また、若くして亡くなる人や理不尽な病気で亡くなる人に比べたら普通に生きていることが「得難い幸運で喜ぶべき」ことだ。などなど死にまつわることについて示唆に富んだ内容だった。著者が死を数多く看取った医師であることからくる本音だろう。2025/02/16




