角川書店単行本<br> 魔法を描くひと

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角川書店単行本
魔法を描くひと

  • 著者名:白尾悠【著者】
  • 価格 ¥2,145(本体¥1,950)
  • KADOKAWA(2025/02発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041153314

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内容説明

「私の人生の主は私。何ものにも、簡単に委ねてやるもんか」
20世紀初頭にアメリカで創業し、世界中から愛されるアニメーション会社となったスタジオ・ウォレス社。1937年、レベッカは類稀な画力でウォレス社に入社を認められたものの男性ばかりの社内で実力を評価されない日々が続く。それでも仲間と協力し作品創りに励むが、第2次大戦の影が忍び寄ってくる……。
時を隔てた現在、ウォレス日本支社で働く契約社員の真琴は、偶然見つけたデザイン画から、素晴らしい才能を持ちながら歴史から忘れ去られた「彼女」たちの人生を知る――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Ikutan

60
20世紀初頭にアメリカで創業され、世界中で愛されるアニメーション会社スタジオ・ウォレス社。その日本支社で派遣から契約社員になったばかりの女性と1930年代、男性社会で差別を受けつつも、アニメーションへの情熱を失わなかった女性たちの物語。契約社員の真琴が偶然見つけた素晴らしい原画。その作者名が、スタッフリストにはなかった。この絵の謎を巡り、現在の日本と1930年代の制作現場が交互に綴られ、アニメーション制作の厳しさや理不尽な境遇の中で働く女性たちの逞しさが描かれる。読み応えあり。人物紹介を付けて欲しかった。2025/04/02

天の川

59
勇気を貰える本。世界的アニメ企業の契約社員・真琴が発見したデザイン画。描いたのは誰なのか。現代と1930~40年代のアメリカが交互に。契約・派遣社員の不安定な雇用形態、補助的役割しか任せてもらえないもどかしさ、子育て中の女性社員の苦しさ。そして、戦前のアメリカでは実力があっても認めてもらえない女性達がいた。低賃金の長時間労働、アイディアは受け流されるか男性の功となる。戦争は夢のあるアニメを否定し、戦意高揚アニメを評価する。労働組合の結成、レッドパージ、レイオフ…彼女達はともに創作することは叶わなかった。→2025/03/01

papapapapal

51
長くアニメーション映画を牽引してきたスタジオ・ウォレスの日本支社で、非正規雇用の女性スタッフが発見した作者も出所も不明の原画をめぐる壮大な物語。これ程までに魅力的な原画の作者の名前が社内の名簿にすら残っていないのは何故なのか。過去と現代、アメリカと日本を行き来しつつ物語は進む。働く女性たちがぶち当たる壁、時代背景…それでも「いつかきっと」と信じ続けた彼女たちの希望溢れるラストは胸熱!登場人物や専門用語が多く途中集中力が切れかかったけど、最後まで大切に読む価値有りの心踊る名作。大河並みの重厚感、映像化希望!2025/04/05

アイシャ

45
素晴らしい。ウォルト・ディズニー・ジャパンで働いていたことのある作者だからこそ紡げる物語だ。同会社をモデルとしたと思われる制作会社の日本支社で働く真琴は契約社員。近く行われる展示会のための作品リストを作る過程で、魅力的な絵をいくつか見つける。この作者は誰なのか。現代の女性たちと、1930年代後半、米国本社で女性の描き手として働く四人の女性たちの話が交互に語られていく。女性差別と戦いながらクリエイターとして生きていこうとする女性たちには魅了される。ノンフィクションかと思ってしまうほどのリアルさだった 2025/06/18

kosmos

33
1930年代から第二次世界大戦期にかけ、世界的アニメーションスタジオ・ウォレス社でアニメーターとして働くレベッカと、2000年代に日本支社で契約社員として働く真琴。物語はこの2人の目線で交互に進んでいく。社内で公然と女性がからかわれ下に見られていた昔、女性同士が雑にくくられ正規非正規の区別がある現代。どちらの時代でも仕事に夢中になる喜び、正当な評価が得られないことへの苦しみが描かれている。物語の最後のレベッカの姿がすがすがしく心に残った。2025/04/12

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