内容説明
「尾張が天下取りの急所だった理由は?」「なぜ京が都で大坂は商都だったのか?」…など、古来、軍事・政治・経済のカギを握る日本のヘソを解明、まったく新しい視点から日本史の「なぜ?」に答える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかしくん。
21
家康が関東に移る前から、首都の潜在性を持っていた江戸。幕府の鎌倉は所詮は京都との窓口に過ぎない。畿内が中国等から攻めいれなかった理由として、瀬戸内海の「内海」の機能と関門海峡の存在、等々。納得感が今一つだったのは、北陸の存在感。大陸との繋がり、日本海と琵琶湖との架け橋、そこまで言い切れるのかなぁ。雪国としてのハンディ、歴史的に港町が栄えた史実も見当たらないこと、とか。2019/03/03
NoControl
4
日本史の流れを地政学の側面から概説している本。専門書の類ではないのでサクッと読める。群雄割拠状態にあった関東、畿内を統一に近い状態まで持っていけたのは常に、強力な後背地をもつ外部勢力(関東は後北条氏、豊臣秀吉、畿内は三好氏、織田信長)であったなど、なるほどと思える話が結構ある。
はりー
1
動力が航海を変える以前の歴史において、水運がいかに重要であったかがわかる。 日本は畿内(西日本)から発展していくが、それも瀬戸内海・琵琶湖などの水路があったからこそ。 大阪や京都が首都になれなかったように、恵まれた地であっても、必ずしも永続しない。 安全な後背地に恵まれた、攻められにくさ、気づかれてないポテンシャル、外部の強者が分裂した人々の団結を生む過程などは、歴史の繰り返し。まずは小さい武器を作ることが大切? 中国も大国でありながら、日本に敗れたのは、大国ゆえに纏まれなかったのではないか?2019/09/09
in medio tutissimus ibis.
0
織田信長いなかっぺ説。濃尾は北九州や北陸と同様に近畿近傍の平野だが日本海に面していないので日本の政権を相対化できず近畿政権にいいように利用される土地であるの由。最近崩れてきた信長革新者説にまた一撃。安土都構想も、近江は都落ちの行きつく先なので格落ち感あるし、所詮田舎者の限界と厳しい。秀吉の大阪も所詮京都の外港と高い評価ではないが。その時点の最適解ではあったが短期政権に終わらなければ改善点となったろうか。関東や大阪の地位の上昇は、沼沢が土地になったからではと漠然と思っていたが、そうしたアプローチはなかった。2024/03/03
akiakki
0
地政学というモノサシで日本史を見ると江戸幕府が開かれるまで畿内が日本の中心であった理由や瀬戸内海の重要さが分かりました。ただ江戸が栄えた理由は関東平野がポテンシャルを秘めていたとしか説明されていません。また畿内が無秩序化しやすい例として信長の横死→光秀の敗北死を挙げていますが、単に同一勢力内の争いを畿内という土地柄のせいとするように納得感のない説も多々混じっています。あと地政学の本ならもっと地図や地形図を載せてほしい。2021/08/05
-
- 電子書籍
- ドSな彼に翻弄されて【タテヨミ】第21…
-
- 電子書籍
- 白月光プロジェクト~あの時の彼女を取り…
-
- 電子書籍
- 成長チートでなんでもできるようになった…
-
- 電子書籍
- 死んでも推します!! ~人生二度目の公…
-
- 電子書籍
- 撮女 柚月美穂 -NEW KISS- …