内容説明
詐欺まがいの投資話でエマやアンから恨みを買うウィカムが、パーティの最中に殺された。キャサリンの娘とエリザベスの息子が嵐で閉ざされた館で起きた怪事件に挑む! 『高慢と偏見』『エマ』『説得』……オースティン作品の登場人物が織りなす正統派ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
23
面白かった~!!『高慢と偏見』殺人事件というタイトルですが、実際にはオースティン・オールスターズ総出演。以前読んだ『高慢と偏見、そして殺人』では容疑者となったウィッカムが、今回は殺されます。やっぱりね。『高慢と偏見』のエリザベスの息子であるジョナサンと、『ノーサンガー・アビー』のキャサリンの娘であるジュリエットはウィッカムに対してマイナス感情を持っていないので、二人は協力して犯人を捜すことにします。この作品を読んだら、猛烈にオースティンを再読したくなりました。とりあえずアマプラで映画でも探してみようかな。2026/04/12
スイ
18
『高慢と偏見と殺人』を読んだ作者が、「殺されるならウィカムだろおおおおお?!?!」と思って書いた、という経緯に爆笑。 オースティンの主要作品の主人公たちがほぼ勢揃い。 原作の出来事や人物もあちこちで仄めかされるので、あーはいはいあれですね!と目配せを返せるのは楽しい。 そう、オースティンが好きな人こそ楽しめる可能性が高まる作品、ではある。 でもねえー!でもねえー! 大好きなキャラクターたちが殺人犯かも、というのは、読む前に思っていた以上に悲しかった…。 また、女性陣は魅力的なのだけど、2025/05/09
練りようかん
17
ジェイン・オースティンが生み出した6作品の登場人物が大集合。未読作もあり人物紹介ページに何度も戻りながら進めると、各々の接点からジェインワールドの枠組みが立ち上がってくるのが面白い。多くの人が充分な動機を持つ人物が殺され犯人の絞り込みをメインに展開。真実は言葉ではなく行動が語るという小説家のメッセージが頭に残り、許容の態度が何十年の結婚生活にヒビを入れるシーンはゾワッと怖く、夫婦の愛と夫婦の仲もまた道徳と礼儀作法の如く合致しないのだなとしみじみ。ミステリーより名作の延長を読んだ印象が強かった。2025/04/17
グラコロ
14
オースティン作品で主役や準主役をはったカップルたちがハウスパーティに集結。だが、みんな大恋愛で結ばれたはずなのに、どうも様子がおかしい。それもそのはず、それぞれの不仲の原因があのジョージ・ウィッカムにあったからだ。そして彼もさらなる餌食を求めてパーティにやって来る。このひとは他作でも殺人犯として濡れ衣を着せられたり、ゾンビにされたりとイジられ放題だが、本作では悪行の果てにとうとう殺される。さて犯人は⋯となるがあまりどうでもよくて、カップルたちの関係修復が気になるところ。シリーズらしいが次はないな。2025/08/26
おでんのたまご
9
オースティン作品の主役たちが勢揃いしており、楽しかった。それぞれ歳を重ねて子供もいてある程度落ち着いた部分もあり変わらない部分もあり、どれも説得力があり作者は相当な愛を持って書いているということがわかる。だからこそ誰を犯人にするのか気になった。外部や使用人の犯行では面白くないし、でも従来のキャラクターが殺人犯になってしまったり不幸で終わるのも見たくなかったので、なんとか納得できる形では終わったな、というところ。2026/06/23
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