人物叢書<br> 源頼信

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人物叢書
源頼信

  • 著者名:寺内浩
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 吉川弘文館(2025/02発売)
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  • ISBN:9784642053198

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内容説明

平安時代中期の武人。頼義、義家、さらには頼朝を輩出した河内源氏の祖。清和源氏満仲の子に生まれ、摂関家に仕えて盗賊捜索で活躍、上野・常陸などの受領となる。平忠常の乱では朝廷より追討使に任じられると、軍兵を動かさずに降伏させ、貴族社会の信頼を勝ち取る。兄の頼光・頼親とも比較し、院政期の武士と異なる摂関期の武人の実像に迫る。

目次

はしがき

第一 祖父源経基
 一 清和天皇と貞純親王
 二 経基の生い立ち
 三 天慶の乱
 四 清和源氏か陽成源氏か

第二 父源満仲
 一 武人としての活動
 二 安和の変
 三 晩年の満仲

第三 頼信の生い立ち
 一 頼信の生年
 二 頼信の母
 三 頼信の乳母

第四 叙爵から長徳の変へ   
 一 左兵衛尉となる
 二 道兼の家人
 三 大索への動員
 四 長徳の変

第五 受領時代の頼信
 一 上野国受領の時代
 二 常陸国受領の時代
 三 伊勢国受領の時代

第六 平忠常の乱勃発  
 一 上総国占拠
 二 追討使平直方
 三 直方への支援
 四 甲斐守頼信

第七 乱の終結   
 一 追討使頼信
 二 忠常の降伏
 三 頼信と美濃国

第八 頼信と河内国       
 一 河内守就任と頼信の死
 二 頼信と坂戸源氏

第九 頼信の妻子
 一 頼信の妻
 二 子頼義
 三 子頼清
 四 そのほかの子

第十 頼信の兄弟
 一 兄頼光
 二 頼光の妻子
 三 兄頼親
 四 頼親の妻子
 五 そのほかの兄弟
 六 頼信と二人の兄

第十一 摂関期の武人
 一 平安前期の武人
 二 武人から武士へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

13
河内源氏の祖・頼信の評伝。兄の頼光が摂関家への奉仕に努めてド派手に昇進し、大国の受領を歴任したのに対し、その辺のパイプが弱かった頼信は、出世レースでも受領としても冴えない壮年期を過ごす。ただ人生の終わりに平忠常の乱を平和裏に鎮めたことにより評価が爆上がり。美濃、河内を領して子孫発展の基礎を作った。まだ「武士」と呼ぶにはギラついておらず、あくまで朝廷や摂関家に仕える中級貴族という印象。系譜としては後の武士に繋がるが、その活動は9世紀の武人に近いという著者のまとめが面白い。武人から武士への過渡期の人物である。2025/10/21

お抹茶

3
源頼信とその一族の軌跡を記す。史料がないこともあり動静が不明な時期や人もいる。長徳の変で頼信の名は見つからないが,道兼の家人であり,兄二人が道長方についていた。平忠常の乱では,軍兵を動かさずに降伏させ,貴族社会の信頼を勝ち取った。摂関期の京では大きな軍事警察力は必要とされていなかったため,武人が活躍する機会は限られていて壮年期に頼信に武的活動は見られず,「兵の家」より一般貴族の生活だった。2025/03/16

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