内容説明
最高峰の技量を持つ森薫・入江亜季と、『Fellows!』『ハルタ』『青騎士』創刊編集長による、体系的な理論と技術。「視線誘導」「跳ね上げ」「めくり」「キャラ立ち」「フリウケ」……その全てがこの1冊に。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
115
何気なく読んでいるマンガだが、実はコマ割りや構図、フキダシからストーリー展開まで恐ろしいほど細かく計算されていた。ページをめくる手を止まらないテクニックを編集者が実作者に教育するプロセスは、規律と兵器の扱い方を新兵に徹底して叩き込む軍の訓練に思える。読まれなければ即アウトの世界だけに、負ければ死を意味する兵士と似るのも当然か。いわゆる高尚な芸術に比べマンガを下に見る風潮は今も根強いが、画家や作家より厳しく鍛えられているのは確か。読み続けられるマンガを生む技術を磨く活動は、日本マンガのQCサークルといえる。2025/04/20
akihiko810/アカウント移行中
25
実践・面白い漫画の描き方。マンガ雑誌「ハルタ」編集長が、漫画家の森先生と入江先生と共に、実践している「漫画を描く技術」を詳しく説明。印象度B+ 漫画を描く人向けの実践を伝授する「漫画家入門」。しかも「消費財(読み捨て)」ではなく、長く愛される「ハルタ」向けの漫画の作り方。 コマ割りは1P7コマが基本。瞳はキラキラさせて、鼻の穴と爪は描くべし。細かいところから、キャラの立て方、物語の作り方まで一通り学べる。漫画は描かないのでぎっちりは読んでないが、なかなか面白い本。漫画家志望者はマスト。 2025/04/10
しゅー
9
★★★あくまでマンガを読む側の視点で学ぶ。マンガに限らず創作物全般に通用しそうな話も多い。まずは絵画の鑑賞法にも出てきた「視線誘導」。プレゼン資料のつくり方でも登場したり、大事なポイントだ。マンガは吹き出しに入っていない文字も駆使して誘導してるのね。次にキャラ・ネタ・ストーリー。①環境→②目的→③性格でキャラが決まる。キャラの目的とストーリーが絡み合って作品全体の伝えたいことを表現する。それに対してネタは1話限りの原動力。最後に「5軸起こし」。4大要素(恋愛・謎解き・成長・復讐)を含んだ5つの軸を決める。2025/03/09
コリエル
6
森薫、入江亜紀を育てた編集者大場渉って誰かと思ったら、漫玉日記に出てたオーバくんかよ。大きくなったなあ。漫画や小説、映画の創作本は個人的に好きでよく読む方だが、この本は先人達のハウツー本にもよく当たっていて、更に深いレベルで創作術の言語化を押し進めてある。これだけ送り手側が注意を払って描いてくれたものならば、こちらもより注意深く作品を楽しませてもらわなければなと襟を正される一冊。2025/06/10
樽
6
マンガってこんなにいろんなこと考えながら書かれてるんだ!絵が上手くてストーリーが作れるだけでもすごいのに、それを最大限に生かすための手練手管があるんだなー。マンガをあまり読まないけど、面白かった。2025/04/18
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