内容説明
日本が生んだ世界的哲学者・西田幾多郎の「絶対無」の思想をサクラの花見ることを通して分かりやすく解説。古今東西の哲人援用しながら、西田哲学の「解釈」では無く、西田の生きた思想を伝えようとした。また西田の「身体論」を初めて解読した。古人が見たサクラは今我々が見るサクラと同じものではないが、同じサクラである。サクラの蕾をどんなに買いたいしてもサクラの花は出てこない。何故、同じように春にサクラが咲くのか。西田哲学の現代的意味も探る。
【主な目次】
第Ⅰ部 サクラ考
はじめに
一、花はあるか
二、いのちの形
三、場所とはたらき
四、有と無と成
五、現れと目撃
六、思念と情緒
七、ともに見る
八、彼方を見る
九、思想の運命
十、彼岸と此岸
むすび
第Ⅱ部 ロゴスと身体――西田幾多郎の身体論
はじめに
読者のための概要
一、身体としての自己
二、ロゴス的身体
三、直観する身体
四、時空間としての身体
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろゆき
0
丁寧に西田幾太郎の哲学を分かりやすく解説している本だと思う。ただ結局、私には理解しがたいのは西田そのもののためだろうか。ヘーゲル論理学の始まりとなる、「ある」つまり無規定の有、それ故にイコールで結ばれる無、というのは、無規定故それ以上は分析できない思考の限界点(ヘーゲルにとっては始まり)と思うが、それより「広い」西田の絶対的無は、どうしても理解できなかった。そして「場」。サクラが使われているが、自然を眺めるそこに私はなく、渾然一体となるところからはじまるような、陶然とした感覚には危うさしか感じず、私は抵抗2012/11/09
しょ~や
0
西田幾多郎の本とか一度ちゃんと読みたいなぁと思っているので、まずは解説本でもと思ったが、用語が難しい……2018/05/23
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