森達也・青木理の反メディア論

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森達也・青木理の反メディア論

  • 著者名:森達也【著】/青木理【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 現代書館(2025/01発売)
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  • ISBN:9784768457634

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内容説明

映像作家・森達也とノンフィクションライター・青木理による反メディア対談。両者の現代社会現象の捉え方は同じように見えるが、入り口と論理展開は全く異なる。例えばオウム事件では、森は教団の内部で撮影し、青木は公安記者として関わっている。この2人が様々な事件(オウム事件・死刑問題・公安警察・沖縄問題・安保法制など)に関わり感じたことを3日間20時間以上にわたり語り合った。そこから見えてくるものは、メディアの堕落と陥穽である。メディアにどう関わり・メディアをどう使い切るか。この丁々発止は見物である。

【主な目次】

まえがき 青木理

プロローグ

1 民主主義と死刑制度
2 オウム事件と公安
3 日本の刑事司法
4 朝鮮半島、沖縄、日本の敗戦後
5 メディアの闇

あとがき 森達也

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

matsu04

27
警視庁公安部によるオウム捜査の実情について、青木氏が詳細に調べていることがよく分かる。日朝関係や拉致問題についても然りだ。こうした経験と分析に基づく氏の主張は傾聴に値する。死刑制度に関する考察(私見とは異なるものの)も考えさせられる。2016/02/18

makimakimasa

9
死刑の現場の密行主義、法的根拠の無い囚人との接触制限、情報公開を求めないメディア、無知なのに死刑賛成の社会。オウム事件を教訓にするなら特異性だけでなく普遍性にも目を向けるべき、麻原を信者の裁判の証人に呼ばない矛盾、それに沈黙するメディア。組織に入ると何かが停止する個人、企業論理に優先されないジャーナリズム、結果バッシングを恐れ思考停止するメディア、遺族の感情に配慮して隠される遺体映像や加害者の手記。青木氏の発言は「クソのような嫌韓論者」とか「アメリカの尻の穴を舐めてるだけ」とか、時折やや感情的で品が無い。2022/03/16

こすもす

6
こういう本を読むと何を信じたらいいのかわからなくなる。逆に何でも疑ってかかるのがいい  のかもしれない。 2017/11/23

Gen Kato

5
「物議を醸すからジャーナリズムなんです。ところがこの国の新聞社やテレビ局などは大企業になっちゃった」「誰だってトラブルは避けたい。まして組織は一般的にトラブルをマイナス点とみなします。そしてそこから逃避し、ルーティーンという日常に埋もれていれば、そこそこは忙しい」「一気呵成に遺族の心情を理由にしてバッシングする。しかも本音は自分が見たくない」「マスゴミなんていう言い方でメディアを十把ひとからげにして一刀両断にするのは、単なる思考停止」…頷かされるところが多かった。2020/01/21

3
図書館で森達也氏の著書を探す中、青木理氏との対談ということで、借りた。両氏のものの見方には共感できるところが多く、勉強になる。死刑制度にしろ、オウムにしろ、刑事司法にしろ、それぞれ裏付けるだけのこれまでの経験、実績もあるだけに、説得力のある内容だった。2020/08/24

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