内容説明
ロシア語、英語と数多くの外国語を教えてきた著者によるまったく新しいスラヴ語案内。チェコ、ポーランド、スロヴァキア、スロヴェニア、クロアチア、セルビア、ブルガリア、そしてマケドニア語、ソルブ語等、軽快に綴る知的語学エッセイ。
【主な目次】
はじめに
スラヴとは何か?
第1章 ポーランド語いまだ滅びず
第2章 チェコ語の隙間、スロヴァキア語の行間
第3章「ユーゴスラヴィア」の言語はいくつか?
第4章 ブルガリア語はおいしい
第5章 マケドニア語への旅
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
73
スロヴェニア語には両数!がある。人称変化が単数・両数(2)、複数。 へぇ~。 ブルガリアは料理がおいしいそうだ。コンビニのでさえ。 こういう話は楽しい。 映画の紹介は、知らないのばかりであんまり。 スラブ系言語エッセイ2021/10/08
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん
65
久し振りの黒田先生の著書。濃い内容で素晴らしかったです。東欧に対する愛がひしひしと伝わって来ました。この本を読んだのは、友人から「チェコ語は難しいらしい」と聞いたからですが、成程、格変化は7種類もあります💦しかもスペルがややこしい😨でもちょっと挑戦してみたくなりました。初めの方にポーランド語の解説もあって凄く良かったです。やっぱり東欧っていいですね!ブルガリア語がロシア語に凄く似てて、興味を持ちました。先生みたいに東欧の大学の短期語学講座に行きたくなりました。2021/08/10
Nobuko Hashimoto
29
スラブ系の言葉同士は似ているけど、それだけにこんがらがったりするというのは、そのとおりだなあ。全然レベルは違うが、ワタクシもかつてロシア語、チェコ語、ポーランド語、スロヴァキア語の文章を読んでいたが、しばらくそのあたりの研究から離れたら、すっかりサビサビに。先日映画を観ていたときも、あるセリフを聞き取れたのに、ロシア語なのかポーランド語なのかがわからないという瞬間が。どこまで錆びついているんだか…(~_~;) なのに、こういう楽しい本を読むと、うっかり新しいことばを学びたくなるので困るのです(笑)2019/01/31
Koning
29
チェコ語を中心にスラヴ諸語をやってる著者の語学随筆って感じ。冒頭ポーランド語の話題でおはようがDzień dobry!とGood Morningの逆になってて珍しい?いや、ウェールズ語もBore da!でMorning Goodですが何か?とか(笑)いや、そういう読み方しちゃったり、řの発音の話を読んでてこれはもしやrh(ウェールズ語のね)の方が難しいんじゃなかろうか?とか(笑)。そんなヨタを置いといてもCBSとかスロヴェニアとスロヴァキアとかフィギュア好きの人でもないと知りもしない国名が出てきて(続2015/07/08
cockroach's garten
26
チェコやその周辺国にあるコメディ映画とか現地ならではの話が簡単なエッセイとなって書いてあり、すらすらと面白く読めた。チェコ語の発音と綴りがとても学習者を悩ませるとは本書を読む前まではわからなかった。そしてセルビア・クロアチア語やブルガリア語はロシア語と近いのにチェコ語ポーランド語は違うあたり同じスラブ語族でも多種多様で興味深い2018/10/18