内容説明
「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」というメッセージを様々な形で発信し、障がいのある人もない人も、お互いが暮らしやすい街を作る。そんなNPO法人「ぷかぷか」の日々の積み重ねから豊かな社会が見えてくる。
【主な目次】
はじめに
第一章 物語のはじまり
第二章 パン屋を始めたものの
第三章 なんだ、そのままでいいじゃん
第四章 ぷかぷかのお店
第五章 まっすぐ前を向いて生きています――障がいのある人が働く、ということ
第六章 たくさんのつながりをつくる
第七章 障がいのある人たちと一緒に新しい文化をつくる
第八章 思いつきのひとことが思ってもみない広がりを生んだ話
第九章 相模原障害者殺傷事件のこと
あとがきにかえて
――「ぷかぷか」は、分けられた社会を今日もせっせと耕しています
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K1
6
同じ社会にいながら、障がい者と接する機会がないことが社会にひずみをもたらす。相手のことをよく知らないから、多くの人が「なんとなくいや」などと思ってしまって、彼らを排除してしまう。その結果、社会が許容する人間の幅は狭まって、どんどん窮屈なものとなる。私が私らしくあると思える社会は、誰にとっても居心地のいいもので、ぷかぷかさんは仕事をしながら、障がい者と健常者に分断された社会をせっせと耕している。そして、この物語は、まだまだ続く。2019/06/30
tu-ta
2
https://www.pukapuka.or.jp/2019/06/29/3156/ で高崎さん本人が紹介しているイベントでサインをしている机の前を通りかかったとき、高崎さんと目があって買わざるをえない感じで購入したのだけど、面白かった。読みやすい文章ですぐに読めた。主張はストレートでわかりやすい。しかし、ねじれたぼくは、設立当時の葛藤だけでなく、日々起きている葛藤の部分も読んでみたいと思った。メモは https://tu-ta.at.webry.info/201908/article_1.html2019/06/30