サツマイモの世界 世界のサツマイモ

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サツマイモの世界 世界のサツマイモ

  • 著者名:山川理【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 現代書館(2025/01発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784768457931

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内容説明

サツマイモ研究の先駆者が、その栄養価、品種の特徴、用途や栽培法はもとより、企業と連携した新品種開発やルーツ調査、最新の国内・海外事情などを語り尽くす。歴史・植物・民俗・農政学など多彩な観点からサツマイモを紐解いた決定版。

【主な目次】

第1章 サツマイモの現代史――日本人とサツマイモの関係
第2章 サツマイモの植物学――面白くて感動的な農作物
第3章 サツマイモの農政学――日本人の食生活
第4章 サツマイモの歴史地理――こうして日本にやってきた

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

85
六点の親戚には、文脈次第で「さつまいも」が死を呼ぶ単語になりかねぬ地方在住者が多い。それくらい生活と文化にさつまいもが溶け込んでいる地方であっても、食味や機能性に付いては焼酎になればいいや程度、利用も腐敗臭漂う工場で行われていたのが驚きであった。改善が進んでいるようであるけども。原産地である中南米を出発し、複数のルートで最終的に日本にたどり着いたさつまいもが、各種の花を咲かせている。著者の語おろしであるが、さつまいも以外にあまおうととちおとめの原種を開発した、著名な種苗学者である。2022/05/26

りょうみや

25
最近は焼き芋にはまっていて準主食になっているので本書を手に取る。サツマイモの歴史、日本での広がり、品種改良、産地と品種、育て方、栄養の豊富さ、食べ方、農政学上の位置付け、他の農産物、特に米やじゃがいもとの比較、様々な応用、まさにあらゆることが書かれていて読めばサツマイモ博士になれる気分。サツマイモは大量生産には向かないこと以外はほぼ完璧な農作物とも言える。白米ばかり食べると人は死ぬがサツマイモばかり食べても死ぬことはない。個人的にはサツマイモ+納豆+卵+アルファで生きていけそう。2020/02/08

yyrn

22
日々仕事で様々な社長にお会いし仕事の話を伺うが、本当に会社が好きなんだなと思える社長にお会いすると、こちらも思わず力が入り、普段以上に頑張ってしまうが、本書も「サツマイモ愛」に満ち溢れて、専門的でありながら読んでいて楽しく、さらにサツマイモが好きになった(先週まではマツタケ?)。身近なサツマイモだが、様々な種類と用途があって、ましてや世界的な食糧危機が訪れたら、米をいくら増産しても全国民は救えないが、サツマイモなら救えるほどの「準完全栄養食品」だという話にはヒザを打った。久しぶりに身に付く読書となった。2020/02/29

makimakimasa

14
自分もほくほく系よりねっとり派。ルーツは1万年前のペルーorメキシコ→ルソン→福建→琉球→薩摩(1705年)。沖縄ではハンスー、鹿児島ではカライモと呼ぶ。関東へは徳川吉宗が青木昆陽に命じて広がる。穀物と野菜の二面性がある準完全栄養食(水分7割、糖質2割、食物繊維7~8%、抗酸化作用も高いが、不足の脂肪とタンパク質は小魚でカバーすべし)。茎葉の健康茶や青汁も気になる。日本は食用4割、加工25%、焼酎15%、でんぷん1割。世界の生産量7割が中国だが、家畜の餌やバイオ燃料が主。パプアやマダガスカルは今でも主食。2021/01/10

ようはん

14
サツマイモのポテンシャルの高さを思い知る事が出来る本。薩摩藩がしばらく門外不出であったのもよく分かるし観賞用や蔓も食用にできる品種まで作られていたのは初めて知る。2020/03/25

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