内容説明
長年教壇に立ち続けた著者が、教育行政主導の学校改革にもの申す! 先人たちの努力や汗の結晶である学校の「当たり前」は果たして軽々に否定され抹消されてしまってよいものなのか? 自身の経験を拠り所に、「教育とは何か」を問い直す。
【主な目次】
第一章 学校が子ども・社会に果たすべき役割
第二章 「人間形成」か「経済的利益」か
第三章 工藤勇一著『学校の「当たり前」をやめた。』を読む前に
第四章 検証! 『学校の「当たり前」をやめた。』
第五章 『学校の「当たり前」をやめた。』が目指すもの
第六章 「教育の原点」の既視感
第七章 学校を動かす四つの「ちから」
第八章 社会と学校のつながり
第九章 「定期考査の全廃」の意図
第十章 再び担任制の廃止について
第十一章 学級はいらない?
第十二章 工藤校長から子どもたちへのメッセージ
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおり
26
『学校の「当たり前」をやめた』を先に読んだほうが良かったかな。私は教える側になったことがないのですが、会社も似たようなものかも。とにかく大変なのは現場の人であることは確かですね。とても参考にはなりました。2020/05/30
ムーミン
22
時代の大きなうねりの中で、教育の在り方も右往左往している観がある。現場としては、目の前の子どもたちの実態を何よりも丁寧に捉え、国から降りてくるものや世の中の様々な情報を自分の頭で理解することに努め、本気で子どもたちの将来を考えなければならい。本書の受け止め方はやや難しいが、多面的に考える参考にはしたい。2020/02/22
mazda
20
先日読んだ「学校の当たり前をやめた」対して、長年現場で教師を務めてきた諏訪さんの実話に基づく反論本です。定期テスト廃止、担任制廃止など、麹町中でやったことへの反論が多いです。確かに麴町中くらいの都心なら子供たちも素直かも知れませんが、諏訪さんが現役を過ごした時のように学校が荒れていた状態で当たり前をやめたら、一体どうなったのでしょうか。最近の子供は打たれ弱いと言われますが、原因は失敗経験の欠如ともいわれます。学校は子供たちに成功するだけではなく、失敗経験や世の中の理不尽さも教えるべきかも知れません。2022/07/28
崩紫サロメ
15
工藤勇一『学校の「当たり前」をやめた。』に対して徹底的に反論する本。まず、学校の「当たり前」は古来からの慣習や伝統の蓄積であり、それを教師が選ぶべきであり、それを「後進的なもの」とする工藤を批判する。また、工藤のそのような姿勢に欧米コンプレックスが強くあり、日本の「当たり前」から離陸しても、結局は近代社会の「当たり前」にしか到達しないとする。また、工藤の非難する「教育と実社会との乖離」について、学校は過去・現在・将来を見据えて科学的に社会設計を行う場なのだから乖離は当然とする。2020/07/13
tenorsox
3
先に読了した「学校の当たり前をやめる」及びその著者工藤氏への批判をメインに据えた、「安易な学校改革論」に警鐘を鳴らす本。真っ向から対立する部分もあるが、どちらかというと細かな表現へのツッコミや揚げ足取り的なところが多く、「若造が何を偉そうに」「自分もそれなりに活動してきたのに美味しいとこ持っていきやがって」的な感情論に見えてしまう。勇ましく立ち上がったはいいが草過ぎて草草。2025/03/22
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