内容説明
電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。
司馬遷は、少なくとも七回にわたって中国大陸を広く旅行した。
なかでも二十歳の第一回目の旅は、長江流域の史跡をたどり、曲阜で孔子の礼を学び、彼の人生に多大な影響を与えた。
司馬遷はどこを訪れ、何を見聞したのか。
そして、その経験は『史記』の叙述にどう活かされたのか。
著者は、司馬遷の旅行ルートをみずから踏査し、その史跡を訪ねた。
二千年の時をさかのぼり、私たちも司馬遷を追う旅に出よう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
31
2010.09.16 (史記史跡一覧)。陜西省、西安、咸陽。湖北省、武漢。湖南省、長沙。江西省。安徽省。江蘇省、南京、蘇州。浙江省、杭州、紹興。山東省、煙台、青島、済安。河南省、洛陽。河北省、北京。遼寧省。内蒙古。山西省、太原。甘粛省。四川省、成都。雲南省、昆明。広東省、広州。(藤田勝久)1950生まれ、山口出身。大阪市立大学博士課程。愛媛大学法文学部教授。(はじめに) 司馬遷のふるさと陜西省韓城市。史記を読む人々の聖地。南1おkmに司馬遷祠墓(しぼ)がある。2010/09/17
nori_y
5
『史記』から司馬遷が旅で得たエッセンスを掬おうとする本。そうか、次の旅では司馬遷の足取りを追うというのも有りだなぁ。読んでいる最中、ずっと気になっていた「司馬遷がもし日本まで来ていたら」という夢想に最後さらりと触れてくれているのは、やはりみんな考えることは同じなのかなと思えて頬が緩む(専門家の方々と比べるのも恐縮ですが)。ああ片想い。2020/01/15
おらひらお
4
2003年初版。有名な『史記』の編者の旅をトレースした本です。文章だけでなく、実際に現地に立ってみることの大切さを示しています。2012/09/24
沖縄電鉄社長
1
歴史家司馬遷のもう一つの顔・旅行者の痕跡を『史記』からたどるガイド。はからずも当時の中国の主要な地域をほとんど巡っていることになる。 彼の旅行記があれば、と想像してしまう。2017/09/17
燕京電視台
0
中国正史の第一『史記』を書いた司馬遷は生涯に最低でも7回は中国を旅行し、その見聞が史記に反映されていると言われています。本書はその旅行の行き先や、旅行が与えた影響などを分析しています。司馬遷が会稽山を実際に訪問して夏王朝を創始した大禹陵を参拝していたと考えると、感慨深いものがあります。2023/01/25
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