戦国千手読み - 小説・本因坊算砂

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戦国千手読み - 小説・本因坊算砂

  • 著者名:堺屋太一
  • 価格 ¥2,400(本体¥2,182)
  • PHP研究所(2025/01発売)
  • ポイント 21pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569858555

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内容説明

執筆から30年、“幻の長編小説”がついに書籍化! 囲碁の名人として、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康と、天下人三人の側近くに仕えた本因坊算砂(日海、本因坊の初代)を主人公に、新たな視点から信長を描く――。天下布武へと邁進する信長だったが、武田との激闘、一向一揆との泥沼の戦い、荒木村重の謀反など、難しい局面が続いていた。そうしたなか、若くして見いだされた日海は、囲碁を通して、信長にさまざまな献策を行なっていく。そして不穏な情勢の下、天正10年(1582)、毛利攻めへ向かうため、信長が京都・本能寺へ宿泊する。6月1日の夜(本能寺の変の前夜)、信長の御前で囲碁の対局をした日海。その対局で、万に一つもできず、不吉なことが起こる前兆ともいわれる「三コウ」が起こるのだが、それは……。官僚、政治家、万博のプロデューサーなど、多岐にわたる活躍とともに、数々のベストセラーを世に送り出した著者ならでは分析が冴えわたる一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

156
堺屋 太一は、新作中心に読んでいた作家でした。著者の7回忌の節目に「幻の歴史小説」の書籍化です。本因坊算砂は、知っていましたが、その物語は初読です。本因坊算砂中心の話かと思いきや、彼の眼を通した織田 信長の物語でした。著者ならではの斬新な視点で織田 信長を描いており、30年間も書籍化されなかったのが、勿体ない気がしました。今年のBEST20候補、堺屋 太一、MyBESTです。 https://newscast.jp/news/18945362025/04/30

かんらんしゃ🎡

39
世の中、犬派と猫派に分けるなら断然犬派でぃ。囲碁派将棋派ならばこりゃ囲碁派だぜ。うーん、今はどっちも劣勢だな。主人公算砂は信長に見いだされた囲碁棋士。初めて「本因坊」を名乗った男である。今も最高タイトル戦に名を残す。囲碁を介して戦略を練り武将を観る新しい視点の信長本だった。えっ、でもなに、この男。20世紀の記憶を持つの?いやいや、そういうの要らんから。2025/03/04

TI

8
囲碁打ちの少年と六角氏の息子が主人公なのかな。囲碁打ちは未来記憶があり六角の息子は木曽義仲の乗り移りがあり。それと織田信長が絡んで話が進んでいく。ありがちな感じであるが読みやすい。2025/02/24

むら松

7
織田信長の本格的な戦国物はほぼ初。本因坊日海の目を通して語られる信長は、美意識や緻密な思考などで自身も周囲も常にキリキリと緊張していて、家臣の苦労がしのばれた。これまで明智光秀と石田三成とは「堅物の几帳面」という似たイメージを持っていたが、光秀の虐げられ方と本人の受け止め方は痛々しかった。豊臣秀吉の晩年も色々アレなことだらけで「三成はよく最後まで(秀吉の死後も)豊臣に尽くしたものよ」と思っていたけど、光秀の窮境離反からの謀反を反面教師にしていたかも。今の将棋が元々囲碁の人によって整えられたというのは意外。2025/07/26

COPEN

5
戦国時代の織田信長と主人公、本因坊算砂との絡みが面白かった。囲碁の打ち方も興味深いし、未来からの設定というのも斬新だった。最大の事変である本能寺の変も、なるほどそんな背景もあったのかとの感心させられた。2025/03/26

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