内容説明
目的なんて後付けでいい。
ただ胸が躍って、気づけばここまできていた。
降り立ったのはネパール、挑んだのは「世界一美しい谷」。
俳優・仲野太賀を被写体に、写真家・阿部裕介が撮り、TVディレクター・上出遼平が綴る!
見て、読んで追体験するクレイジーなトラベル・レコード、ここに爆誕!!
「ミッドナイト・ピッツァ・クラブ(MPC)」――真冬のニューヨークで天啓がごとく授かった名に導かれるようにして旅立った3人。ネパールはランタン谷を歩く一週間がはじまった。カトマンズを爆走する四輪駆動車、激痛を生む毒の葉、標高2440mにあるホットシャワー、地震で一度壊滅した村で韻を踏み続ける青年、ヒマラヤの甘露「アップルモモ」、回転するマニ車、見え隠れする陰謀の影(!?)数々の危機を乗り越え、出会いと別れを繰り返した先、3人を待ち受けていた光景とは――?
これは、食って歩いて歌って寝て、泣いて笑って怒り狂う男たちの、汗と泥と愛にまみれた旅物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
92
いいっすねえ。3人旅。ニューヨークで盛り上がり、阿部ちゃんがお気に入りのネパールへ旅することに。1355mのカトマンズから4773mのキャンジン・リー登頂までの旅の記憶を、上出遼平の筆致で面白おかしく読ませます。「ハイパーハードボイルドグルメリポート」ほどヤバくないがネパールの食のリポートも興味深い。ヤク肉のダルバート、ベジタブルモモ、ヒマラヤイラクサのスープ、マッシュルームチョウメン、シーバックソーンジュース、どれも美味しそう。地元の若者パサンが加わり旅の中身はとても濃くなる。写真が多くおしゃれな装丁。2025/03/17
ショア
23
大好きな旅本に急浮上。きっとビレバンに置かれる。敬愛して止まない上出遼平氏とその仲間たち(仲野太賀とその仲間たちが一般的認知)が学生時代の友達ノリで世界へ繰り出すシリーズ第一弾。「ハイパーハードボイルドグルメリポート」の著者で元テレ東D。spotifyで音声だけの日本版アングラ潜入ルポや、渡米しての「NYご馳走帳」、仲野太賀とのアラスカ旅など。稚拙な文章でシリアスに笑わせる緊張と緩和の名手。仲野太賀が登山中に急に語り始めた即興ラブロマンスミステリーも秀逸だった。audibleのポッドキャストもオススメ2025/02/17
林檎
10
仲野太賀(俳優)、上出遼平(テレビディレクター・プロデューサー・作家)、阿部裕介(写真家)の3人で結成された『ミッドナイト・ピッツァ・クラブ』のネパールはランタン谷の旅の記録は、文章は上出さん、写真は阿部ちゃん、太賀君は被写体となって構成されている。いい大人の男達のはずなのに色々が中学生男子、本当にアホでバカっぽくて…楽しそうで羨ましい。上出さんの冷静だったり、ふいに感性や感情が溢れ出してたりする文章が良い。2025/01/05
たかたか
6
友達に勧めてもらい、面白すぎて一気読みしてしまった。自分1人では手に取らなかったかもしれない本なのでありがたい。上出さんの文章は初めて読んだが、ネパールの山の風景や地元の人々についてのジャーナリスティックな描写と、旅の同行者(俳優の仲野さん・写真家の阿部さん)を面白おかしくイジる記述が混ざり合うのが楽しい。群像に載った記事では仲野・阿部両氏からの視点も知ることができる。YouTubeにある仲野太賀のアラスカ旅も必見!2025/02/22
びす子ちゃん
6
ディレクター、俳優、写真家三人による、ネパール、ランタン谷への旅日記。友人同士の異国への旅だからこそ出る感じのずるさや人間くささやアホらしさと、想像の外にある暮らしや風景に触れる驚きと戸惑いが混ざり合う。「あらゆる土地に固有のリスクがある」。人間も土地も、欠損があるから魅力がある。2025/02/15
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