内容説明
ラストボロフ事件とは、旧ソ連によるスパイ事件である。「ラストボロフ失踪」についてはマスコミは様々に報じた。亡命後、彼は記者会見を開き、日本における情報収集活動の実態を暴露。1950年までにソ連のエージェントとなることを誓約した日本人約500名、その他情報提供者を含む潜在エージェントは約8000人を超えていたことが明らかになった。これらの経緯を調査した警視庁公安部の詳細なる報告書をもとに、国家による諜報活動の究明を本書では記した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
111
敵国での諜報活動は日本人の最も苦手な分野だが、占領期日本では米ソの熾烈な諜報戦が展開されていた。ラストボロフ事件では日本人5百人がソ連情報部のエージェントとなっていたと明らかにされ、終戦後も目に見えない戦争が続いていた実態を広く知らしめた。ウクライナと中東で戦火が続き、中国が公然と地球支配の意図を示し始めた今日、科学技術の発展と相まって合法非合法を問わず情報戦争はいよいよ手段を選ばぬものになっている。純粋なヒューミント時代の事件だが、冷血な国際政治など無関係と思っている日本人も改めて考えるべき問題だろう。2023/12/03
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