内容説明
過酷な状況に豹変した
“魔の山”を生き延びる-
極限の世界を描いた山岳小説
この大自然の海原の中で、人間の無力さを全身で悟る。今はこんなにも穏やかで、こんなにも簡単にこの場に立つことができるのに、ひとたびそれが変貌するや否や、一瞬にして人の命は散る。あの時はもがけども、もがけども何も変わらず、あがけども、あがけどもその大自然の摂理に響くことはなかった。どんなに強く念じても、どんなに激しく抵抗しても、大いなる天地の営みはどこまでも普遍だったのだ。
目次
第一章 初夏の弔問
第二章 小窓尾根
第三章 それぞれの運命
第四章 残骸
第五章 山の呼び声
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
(まだない)
1
著者は現役の山岳ガイド。岩も雪も登れてピアノも弾ける、魅力的な人。そのうえ小説まで書くとは。すごい人だ。これを読むと、雪山は怖いけど、行ってみたい、と思う人が増えるんじゃないかな。(2024/12/20読了)☆3.0点2024/12/20
ビタミンC
0
剱岳は氷河のある山で、日本国内で危険度の最も高い山、そして死亡者数ギネス級の山。 雪山のリアリティと、命を一瞬で飲み込む圧倒的な大自然が恐ろしかった。 山行の描写は、著者の圧倒的経験を感じる充実度。 自然を舐めるな。 最初から最後まで、そう叫んでいるような小説。2025/01/14
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