文春文庫<br> タイムマシンに乗れないぼくたち

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文春文庫
タイムマシンに乗れないぼくたち

  • 著者名:寺地はるな【著】
  • 価格 ¥800(本体¥728)
  • 文藝春秋(2025/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167923310

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内容説明

愛され度200%! 大人気著者初の短篇集

商店街で働く南優香は、いまよりほんの少し愉快に生きるためのライフハックを思いつく。今日から私、殺し屋になる――(「コードネームは保留」)。
博物館の片隅で現実逃避に余念のないサラリーマンと小学生。つい悩みを吐露し合ってしまった二人の本当の願いは……(表題作)。
読むほどに心が楽になる、7つの物語。
解説・森川すいめい

目次
(1)コードネームは保留
(2)タイムマシンに乗れないぼくたち
(3)灯台
(4)夢の女
(5)深く息を吸って、
(6)口笛
(7)対岸の叔父

単行本 2022年2月 文藝春秋刊
文庫版 2025年2月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

28
人知れず抱えている居心地の悪さや寂しさ。そんな感情に寄り添い、ふと心が軽くなる瞬間を鮮やかに掬い取る7つの連作短編集。人知れず殺し屋設定で生きている楽器店事務員、新しい街に馴染めず博物館に通う少年が出会ったスーツ姿の男性、偏見や思い込みでレッテルを貼られる人たち、夫が突然亡くなったことに動揺する妻、同棲を始めた高校時代の同級生カップルとの関係、町いちばんの変わり者・叔父のことなど、上手く馴染めない受け入れられないことに悩む人たちの葛藤と、そのありようを肯定してそっと寄り添ってくれるとても優しい物語でした。2025/02/05

mayu

27
職場、家庭、学校、小さな世界の中で周りから少し浮いている様な彼、彼女たち。その息が詰まる様な世界のリアルさに読んでいる私も息苦しくなり、最後はゆっくりと解放されていく。寺地さんの長編を色々読んできたので短編は新鮮だった。どの話にも共通して感じたのは周りが思っている、思われている事と本人が感じていることは決してイコールでは無いよなぁという事。そして周りの人が求めている人になんぞならなくても良いという事だった。私は周りに望まれた形になれなくて苦しくなる時がある。励まされた様な気持ちになる一冊だった。2025/04/27

けえこ

23
文庫版での再読。 あとがき読んでから、表題作を読み返してみた。 子供の頃の世界、クラスの中、毎日が綱渡り、「みんな」は自分の周りの3人くらい? 窮屈だったなぁ。2025/08/08

一華

22
漠然とした日々のもやもやが少しだけ軽くなる七つの物語。第一話と最終話がよかった。処世術としての設定、そして、自分だけの自由な世界。『いいんだ、君は、そのままで…』2025/02/26

さち@毎日に感謝♪

19
7つの物語。どの話も良かったのですが、表題作の「タイムマシンに乗れないぼくたち」と「深く息を吸って、」は自分が学生の頃に読んでみたかったなと思いました。読んでいたら、あの頃辛いと思っていた自分のお守りになったんじゃないかなー。2025/05/20

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