内容説明
生をより深く、美しく変えるエイブル・アート・ムーブメント。他者と生きる社会のはじめかた
ケアとアートをむすぶ先駆者として半世紀―
障害のある人の表現に“可能性”を見出し、
周縁から「生の尊厳ある社会」を導いた、
思想家・運動家によるラストメッセージ。
人と人のあいだを生きる――
生をより深く、美しく変える
エイブル・アート・ムーブメント。
「みなさん、こんにちは。いま紹介がありました、播磨と申します。今日はわずかな時間ではありますが、我々が取り組んでいる『エイブル・アート・ムーブメント』について、また、ケアについてお話をしたいと思います――」(本文より)
障害のある人の生きる場「たんぽぽの家」づくりをはじめ、わたぼうし音楽祭、エイブル・アート・ムーブメント(可能性の芸術運動)、Good Job!プロジェクトなど、ケアとアートをむすぶ数々の市民運動を提唱・実践し、2024年秋、生涯に幕を閉じた文化功労者・播磨靖夫(享年82)。
その活動を集大成した「最終講義」を、未来に向けてーー
解説・鷲田清一(哲学者)
播磨さんが口にされたこんな言葉が今もあざやかに耳に残っている。
――「遠いところ、弱いところ、小さいところに種があるのです」
他者と生きる社会のはじめかた
【著者】
播磨 靖夫
1942年、台北生まれ、兵庫県宝塚市出身。毎日新聞社記者を経て、フリージャーナリストに。一般財団法人たんぽぽの家理事長、社会福祉法人わたぼうしの会理事長として、障害のある人たちの生きる場「たんぽぽの家」づくりを市民運動として展開。アートと社会の新しい関係をつくる「エイブル・アート・ムーブメント(可能性の芸術運動)」を提唱し、障害のある人による芸術表現活動隆盛の礎を築いた。
目次
はじめに
終講義 エイブル・アート・ムーブメント
能性の芸術論
「魂の芸術家」たちのアートと生命をおりなす新しい芸術運動
アートリンクから生まれる生命の新しいかたち
障害者アートと人権
社会連帯とアートの役割
磨靖夫の視点原点―もっとも笑うやつが最後に勝つ
ペンの力と、ただ人の運動と
生涯“小僧”の在野精神
学びを自分たちの手に取り戻す
人間みな同じで、人間みな違う
もっとも笑うやつが最後に勝つ
もうひとつの共生の試み
「裏作」で何かを創造しよう
あとがきにかえて―斜めはすかいで異所懸命に
本書出版にあたって
解説 播磨さんの達観 鷲田清一(哲学者)
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