内容説明
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不思議な民間信仰はまだまだ日本に生きている──その信念のもと、各地に生存する、生活や習俗と密着したこわくてかわいらしい願いや信心を探し歩き、民俗学や怪談研究を活かした著者独自の視点で紹介。「旅行や散歩を冒険に変える」手助けをする本です。【日常】【祭】【疫病】【死】【物語】をテーマに、神や自然、この場にいない人、あるいは未来など、見えざる対象に「〇〇しますように」と願う人間の「行為」を楽しみながら観察し、軽妙な文章で読者を不思議な旅へ誘う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
チャッピー
40
日本各地に残る民間信仰や由来不明でも今も続く祭など、ちょっと不思議でわけわからないものがたくさん。猫探しのまじないや各地で祀られる殺生石の破片、河童のミイラ、砂かけ祭、カセドリ、アマビエの流行など興味深かった。2025/03/18
鷺@みんさー
32
実に面白かった。最初同人誌として発行されたニッチな内容が、読みやすい文で書かれながらも根底に流るる博覧強記。ブラタモリの民間信仰版(配分京都多め)的な。確かに、京都では角を曲がれば地蔵に当たるが、まさかの壬生寺で地蔵盆のための地蔵レンタルしてるとは知らなんだ。私の周りでもみんな当たり前に、祇園祭にちまき買いに行くし、6月も半ばを過ぎると「水無月買うの忘れないようにしなきゃ」とソワソワし出します。個人的には東北に置くいけず石が、「らしいなぁ」と思うのですが。田の字ど真ん中の近代ビルの端っこにもいけず石有リ〼2026/05/24
メタボン
32
☆☆☆☆ このような若い人が日本の習俗、民間信仰に好奇心を抱き、そのルーツを紐解き、思考を深めていくのは素晴らしいと思う。是非令和の柳田国男を目指していただきたい。猫が帰るまじない「まつとしきかば」、諏訪大社下社春宮の男根柱、丹波常勝寺の鬼こそ、桜井のお綱祭、上山のカセドリ、そしてやはり京都は魔界。2025/02/18
よこたん
29
“そして、願わくば、わけのわからない祭やわけのわからない信仰が、わけのわからないまま、ふんわりと在る世界であり続けますように。” 奈良の砂かけ祭、大阪のどやどやを報じるニュースが毎年楽しみだった。けったいな祭だから。地域密着の祭や、御守りモノ、おまじない、よく考えたら不思議なものはたくさんあるだろう。「まつとしきかば」「十二月十二日」の紙を貼ったり、撫仏をなでなでしたりはあるけど、縁切り系は笑い要素なく怖くてムリ。山形のカセドリが、ユルかわいい。あの世とこの世をつなぐ場所の件は、ちょっと切なかった。2026/06/09
くさてる
29
アマビエ、「まつとしきかば」、縁切寺に丑の刻参り……日本全国にいまも息づく、身近に潜む民間信仰、おまじない、信心などをフィールドワークの手法で解説した一冊。どこかで知っている、見聞きしたことがある事物が多く挙げられていて興味深く読めた。本文の締めくくりの言葉「わけのわからない祭やわけのわからない信仰が、わけの分からないまま、ふんわりと在る世界であり続けますように」がそれこそ祈りで、美しくも共感する。読みやすく面白い一冊でした。おすすめ。2025/04/03
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