内容説明
星化症という奇病で家族を亡くした勇輝は人生に絶望し、他人との交流を避けていた。しかし天真爛漫なクラスメイト・夏美との出会いで日常は一変。夏美からの説得で文芸部を創ることに。大切な人を作ることが、それを失った時の絶望を知る勇輝にとって、怖さを抱えながらではあったものの、夏美と過ごす日々に居心地の良さを感じ初めていた。そんな時、夏美に星化症の症状が現れてしまう。「それでも僕は君が生きる未来のために」と絶望を退ける勇気が芽生え、ある決意をする。ラストに涙する、青春恋愛物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
星化症という奇病で家族を亡くした勇輝。人生に絶望し高校では他人との交流を避けることを決めていた彼が天真爛漫なクラスメイト夏美との出会う青春小説。夏美と出会ったことで日常は一変して、彼女からの説得で文芸部を創ることになった勇輝。大切な人を失った時の絶望を知るがゆえに失うことを恐れる彼が、夏美に振り回されながら共に過ごすかけがえのない日々は思いのほか心地よくて、だからこそ後半の展開にはなかなかくるものがありましたけど、しっかりと向き合った彼が託された最後の手紙と本に込められていた仕掛けはなかなか良かったです。2025/03/05
栗山いなり
8
星化症という奇病で家族を失って絶望していた少年がクラスメイト・夏美との出会いをきっかけに変わっていく青春小説。まさか終盤にSF展開が来るってのは何となく予想できてたけど実際来てビックリした。それと、編集っつーか出版社違うと同じ作者でもここまで変わるのかとも思った2025/02/27
Nori
1
架空の星化症という病気により姉と母を亡くし他人との交流しないことを望むような少年の前に少女が現れ、そんな彼女の影響により少しずつ少年は変わっていく。しかし、少女には秘密があり…。個人的にはとても好きなメリーバッドエンドでした。主人公二人もよかったけど、個人的には文芸部の仲間の二人も同じくらいによかったです。作中作のクジラの話は著者さんの別の作品で読んだ気もするけれど思い出せない…2025/09/24
pon
1
星化症という架空の病気が突飛で最初は入り込めませんでしたが、徐々に面白くなって最後は驚きました。とてもよかったです。2025/03/20
ふぃぼなっち
0
家族を奇病で失い、他社とのかかわりを避ける主人公が、天真爛漫なヒロインと出会って悩みつつも前に進む話。 タイトルなどから、展開は読めるのだが、まさかのSFだった。 奇病の発生箇所も意味があるのではなかろうか。と思ったり思わなかったり。 2025/06/17
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