内容説明
これは、本の未来をかけた戦いなんだ!
本が売れなくなる。
作家がおもしろい本を書かなくなる。
本屋がつぶれる。
ますます、読書をする人が少なくなる。
そういうわるいスパイラルから脱出するために----。
読書部に所属し、自他ともに認める本好きの童夢は、校内ビブリオバトルでまさかの敗北をあじわう。相手は、放送部の吉住さくや。本はまったく読まないさくやに勝つため、童夢は読書部のライトとリオ、落語研究部のユメ丸とともに特訓を始める。一方、さくやは童夢への対抗心から、さして興味のなかったビブリオバトルに取り組みはじめる。
本のおもしろさを人に伝えるビブリオバトル、その勝者はどちらだ?
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「いいかい。本は年々、読まれなくなっている。ぼくのじっちゃんがやっている本屋『三日月書店』も売り上げがのびていない。つぶれる寸前だ。それはなぜか? いままで本好きたちは、おとなしすぎた。本のよさをアピールしないから、うもれてしまうんだ。これからは、本のおもしろさをもっともっと宣伝する必要がある。」(本文より)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
60
とある中学校。「読書部と対戦!」と銘打って開催された学内ビブリオバトル。タイトルは仰々しいが読書部は部員3名存亡の危機。背負って立つのは代表で読書沼にどっぷりつかった「読書オタク」の渾名まで誇りに思う本好き少年。対するは小学校以来「長」を総なめの「本なんて読んだことない」を豪語する放送部少女。渾身の熱弁と脱力のトーク。だって「本の話だよ」当然軍配は・・。なのに負けた。しかも大差で。伝わらないのは聴き手のせい?大好きな本の「面白さを伝えたい」から「面白さを分かち合いたい」へ。本が緩やかなボンドになる。良作♪2023/09/07
ブルちゃん
35
ビブリオバトル!わたしにはできない笑 えっとー、だいたいこんな感じでー、ほんで〇〇みたいなーって、登場と同時に負けが確定するんだろうな🤣章が細切れで読みやすいし、実在する本が、出てくるのも楽しい。偕成社ノベルフリークって、前も読んだけど、この大きさと柔らかさが、なんだかめちゃいいのよな。読みたいの見つけたからまた読もう。2023/11/15
雪丸 風人
18
本への愛情がひしひしと伝わってくる一冊ですね。とくに終盤の盛り上がりは圧巻でした。主人公は目立つことが苦手な中学二年生。だめだめプレゼンターだった彼が、愉快な相棒や読書仲間の助けを受けながら、最高の舞台での勝負を目指します。本がくれるさまざまな祝福が描かれているのが素晴らしかった!これを読んだ子は「読書いいね!」と感じてくれるんじゃないかな?しかも、人に伝わる話し方を具体的に伝授してくれるので、自然とプレゼン術まで学べてしまいます。大人の私にもありがたい読書体験でしたよ。(対象年齢は11歳以上かな?)2023/09/13
ほんわか・かめ
15
《いままで本好きたちは、おとなしすぎた。本のよさをアピールしないから、うもれてしまうんだ。》《ビブリオバトルって、勝ち負けだけやないで。本好きの人といっぱい話すことができて、友だちになれる、めったにないコミュニケーション・イベントや。ほら、『本を知り、人を知る』っていうやん。》いい本に出会ったら誰かに話したくなる。聴衆がいて、勝敗つくから、伝わるように話すし、真剣に聞く。司書部会でビブリオバトルをすると、先輩司書さんともお近づきになれる😊私の好きな本がたくさん紹介されていたので、共感しまくり。高学年〜2023/11/09
his
10
図書館で何となく借りてきた一冊。いやぁ青春ビブリオバトル物なんて、とってもいいじゃないの。小学生の頃にこういう本読みたかったなぁ。挫折からの努力!良きライバルと素敵な仲間!自分と向き合い、壁を乗り越えて、大逆転!!王道てんこもりだけど子供が頑張る姿は素晴らしい。おばちゃん泣いちゃう。そこに登場する名著の数々。アガサ・クリスティに宮沢賢治、東川篤哉でまんじゅうこわいで桃太郎。最後は少し話題になったあのエッセイ🐦子供に「本の楽しさ」と「ビブリオバトルの楽しさ」を二重で伝える良い本でした。久々の児童書で浄化2023/11/03
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