竹書房怪談文庫<br> 妹が死んだ時の海亀

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竹書房怪談文庫
妹が死んだ時の海亀

  • 著者名:朱雀門出【著】
  • 価格 ¥999(本体¥909)
  • 竹書房(2025/01発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801943056

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内容説明

鬼才・朱雀門出が採話した奇絶怪絶な体験談の数々を
描きおろしの怪画と文で綴る魅惑の闇世界。

「人魚に殺(ころ)まされるからな」
盆の海に男が三人。
「××のようにならなければいいだけ」
おまえは何を撫でている……?

脳がザワツク奇怪な怪異蒐集録!


怖い話、幽霊の話に収まらぬ奇怪な体験談を取材し続ける朱雀門出の最新怪異録。
盆に船を出してはならない禁忌を好奇心で破った男が語る不気味な海の記憶…「妹が死んだ時の海亀」
夜の散歩で見かけた焚き火を囲む壺のようなもの。壺はぶつぶつと何かを喋り…「焚き火を囲む首」
姪がおじちゃんと呼ぶ視えない人。いつしか自分にも視えだしたソレが口にする不穏な言葉とは…「子供のお漬物」
幼い頃にさせられた異様な作業の記憶。箱にミニチュアの父母を詰めるというのだが…「報い箱」
ほか、全話に著者の怪画付き。
得体の知れない奇怪さに本能が舌なめずりをし、問答無用で惹きずりこまれる怪楽の65話収録!

平和な日常生活に飛び込んでくる、耳を疑う言葉。
思考を停止させるような異物感。

「人形の材料にイヌは適してないよ」
「鬼にワザマられやすいから」
「俺の〝水なんとか〟を掘り出せ」
「子供のお漬物がへれめてる」
「オヤコタワケめ!」
「蛇が喋るまで待ってくださいね」

奇妙な言葉の数々の裏に潜む不穏すぎる何か。
それが見えた時、恐怖はあぶくの如く弾けだす……

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

69
実話怪談集…かな?相変わらず著者の書く話は怪談本来の持つ怖いとか嫌を超越していて、得体の知れないという域にまで達していると思う。題名だけでも言語中枢引っ掻き回されるようなものが多く、曰く「忘れたサソリが群れで降る」「業務連絡。キツネは鼻の上から降りました」等々。いや内容も題名に負けないだけ凄いけど。その一方で「エレベーターにちんちんが落ちていた話」「局部増大温泉」等の惚けたような話もあり、こちらも落差に混乱しそう。とあれ実話怪談の極北に位置してそうな著者の作品、怪談好きもそうでない方も是非読むべきです。2025/02/09

眠る山猫屋

65
相変わらず不穏で、意味がわからない(褒め言葉・笑)。怪異が語る言葉に意味が汲み取れないというのは、なんだかリアルだ、語りかけられた事はないのだが。夢の中のように理不尽で解釈不能な事象の怖さこそが、震えるような恐怖なのかもしれない。意味不明過ぎて、怖く感じなかったりもするのだが。比較的穏やかな(?)エピソード多めかな?逆に『オヤコタワケ』みたいな意味が判るとおぞましさが増すエピソードを巻末に持ってくる巧みさもニクい(笑)。朱雀門さんのYouTubeも拝聴しているが、短くてこちらも良いよ!2025/02/21

こら

44
待ちに待った著者の最新刊。そして変わらずの満足感。訳の分からない奇譚の連べ打ちに頭が揺さぶられる。今作は表題の「妹が死んだ時の海亀」や「焚き火を囲む首」等、語られる怪や人物が意味不明な言葉を発する話が特に印象に残った。朱雀門出は、実話怪談界で唯一無二の異才と言っても過言では無いのではないだろうか。一度ハマると抜け出せない。2025/02/16

あたびー

39
首を長くして待っていた朱雀門さんの新刊。今回は挿絵付きです。挿絵は誰が描いたのでしょう?相変わらず実話怪談界ダントツで訳の分からん話、不思議な話がてんこ盛りで、「怖くない」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、私はこれが大好きです♥️腕で輪を作った中から男の顔が見える同級生/箱にミニミニ父親を詰め込む/不思議な外見の人を介護するバイト/変な恐竜を見た子供達/死んだお母さんが近所を怒鳴ってお金を集める/攫われて連れていかれた変な家/落ちていた軍手/人形を砕くバイト/やらなんやら…ところで何故脳釘怪談じゃない?2025/03/04

れもん

29
Kindle Unlimited。★☆☆☆☆。なんだかよくわからなかった。2025/03/17

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