竹書房怪談文庫<br> 岩手怪談

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竹書房怪談文庫
岩手怪談

  • ISBN:9784801924666

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内容説明

【紹介文】
岩手県には不思議も奇妙もたくさんある――。
遠野に現れた黄金の狐
深夜の釜石で現れる死者たち
盛岡のビルに絡みつく巨大な蛇
宮古の国道に出る女の怪異
立ち入ってはならない雫石の森

岩手県在住の作家・平谷美樹と岡本美月が、自らの怪異体験談と共に、友人知人たちの怪談を綴る。
・未曽有の震災から4年、沿岸部に釣りに行ったのだが…「海の声」
・幼いころ遊びに行った遠野市近郊の親戚宅。蔵の二階から窓を覗くと…「蔵から見た風景」
・深夜、友人宅から車で帰る道すがら辿り着いたのは…「呼ばれる」
・東日本大震災の体験者たちから聞いた不思議「震災にまつわるもろもろの話」
・フライフィッシングに入った遠野の川で遭遇した美しく奇妙な光景「川面の蝋燭」
など、怪異もまた日常の一部と受け入れる人も多い岩手ならではの、土地と死者の記憶の怪談65話収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

75
実話怪談集。著者の怪談は好きで前からよく読んでいたのだが、どれも岩手が舞台で怖いというより優しい気持ちになれるような話が多い。本書もその例に漏れず、現実の岩手というよりも遠野物語とかイーハトーヴにいるような気にさせられるものばかり。遠野やその周辺を舞台にした話が印象に残るせいもあるのかな。その一方で震災絡みの話も多く、それらが孕む哀しさが現実の岩手と地続きである事を認識させてくれるけれども。「あれから十二年」等特にその感強いし。現実と民話じみた話の二面性を持つ、ご当地怪談としても最上の一冊でした。2025/02/20

eyemu

8
【岩手=3.11】にどうしてもなっちゃうのは分かるし、今後もそのような魂の在り方を残していかなきゃなんないけど・・・ それは、実話怪談とはまた別のジャンルのような気がしてならないのよね。 結構前からそのスタンスなんだけど、理由としてはまだ解決していないし、これからも一生解決なんてできなくて、「おとぎ話」になんてできない訳なのよ。 割り切れないから、思い切り怖がれない。実話怪談でなくて、ノンフィクションでドキュメンタリーな感じだから。 怖い!面白い!なんて言ったら、ダメな気がする。2025/03/18

りん

1
岩手の地名が出てくるだけのフィクション?と思って買ったけど、基本見聞きした体験談で構成されていた。遠野で怪異の話があっても、たしかに遠野らしいなーと思ったり、震災後の話は、まあいらっしゃるよねえと思ったり。あとは会いにきてくれたり呼ばれたりするのは正直羨ましい。お父さん会いに来てくれないかなあ。2025/08/02

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