新潮文庫<br> 身代りの女(新潮文庫)

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新潮文庫
身代りの女(新潮文庫)

  • 著者名:シャロン・ボルトン【著】/川副智子【訳】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 新潮社(2025/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784102405413

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内容説明

卒業を間近に控えたパブリック・スクールの優等生6人が自動車で逆走。母娘3人の命を奪う大事故を起こしてしまう。20年後、一人で罪を被り刑期を務めあげたメーガンが、国会議員、辣腕弁護士ら、いまや成功を収めている5人の前に姿を現す。彼らと交わした“約束”を果たさせるために……。身代り契約の果ての惨劇を、周到に仕組まれたプロットと圧倒的筆力で展開する、予測不能サスペンス。(解説・大矢博子)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

381
ひさしぶりに推奨文に負けないページターナーといえる作品。たしかに続きが気になってどんどん読み進めてしまった。海外作品は、子供の頃に交わした約束キッカケで何十年後に…というプロットだけで名作な予感がしてしまう説もあるにはあり、後半の展開などは随分安直に物語を畳みにきたなと、やや肩透かしだったりもする。メーガンがいよいよ全員に要求を告げる場面あたりがピークで、要求の中身も振り切っていてインパクトがあり、このワンアイデアでぐっと"読ませる"作品へと昇華したがオチが平凡。あと一息のところで息切れしてしまった。2024/05/21

青乃108号

183
連勤中だったのでちょっとずつしか読めず、酷く時間がかかってしまった。序盤、中盤までは凄く面白く、毎日楽しかった。もしかしたら今年一番の本になる予感がしていたのに。ところが終盤。っていうか今日。何?何で?600ページも読ませてこんな?無茶苦茶な。話の流れからしてそうはならんでしょう。そんな奇をてらったようなヒネリじゃなくて、王道に、正々堂々として、どんなもんじゃい的に、俺の期待に応えて欲しかった。今年一番、がっかりした本。以上です。 2025/06/04

タツ フカガワ

108
英国パブリックスクールで、卒業を間近に控えた6人の男女が道路を逆走する肝試しで母親と幼い子ども2人が死亡する事故を起こし、警察に通報しないまま、女学生メーガンが“ある約束”を条件に一人で罪を被り出頭する。5人それぞれが社会的地位を築いた20年後、メーガンが出所する。この後メーガンと5人の旧友の間に保身と報復、恐怖と憎しみ、偽善と疑惑など負の感情が渦巻くスリラー・サスペンスで、読み始めたら止まらない面白さ。こんなにハラハラしながら読んだ本は久しぶりでした。2024/05/16

yukaring

98
若き日に友人達に裏切られた’"身代わりの女"の復讐譚かと思いきや驚きのエンディングに突き進んでいく予測不能のサスペンス。卒業間近でハメを外した優等生達が3人の命を奪う大事故を起こしてしまう。なぜか自分1人で罪を被る事を申し出たメーガンは「皆は彼女に対する義務を追う」という念書を皆に書かせる。そして20年後に出所した彼女が今や成功者となった彼らの前に現れる。そして彼女が要求してきたものは…。不気味なメーガンと失う物が多すぎる元友人達。危険な契約の果てに待ち受ける衝撃の結末へ向けてハラハラさせられ通しだった。2024/05/14

kaoru

96
将来を約束された6人の優秀な高校生の軽薄な過ちが生んだ悲劇。自ら罪をかぶり20年後に出所したメーガンと社会的地位や家族を得た残りのグループの面々の対決を巡ってエゴと良心の葛藤が露わになる。イギリスのエリート層特有の特権意識と傲慢さが不快な反面、罪悪感に苦しむダンの描写が真に迫っている。イギリス刑務所の囚人待遇の劣悪さも理解できた。お互いに疑心暗鬼になったメンバーの精神の崩壊がもたらしたラストはいささか性急な感じを受けたが、人は犯した罪から逃れられないという作者のメッセージが籠められているのかもしれない。2024/10/16

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