探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

  • 著者名:若松英輔【著】/西淑【画】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 亜紀書房(2025/01発売)
  • 光るあじさい!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/15)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750518572

ファイル: /

内容説明

【日本経済新聞で話題の連載「言葉のちから」書籍化】

〈お金では買えない「人生の富」はどこにある?〉

NHK「100分de名著」でお馴染みの批評家が、「手放す」「信じる」「応答する」「聞く」「読む」「書く」などの小さな言葉から、深く生きるためのヒントを照らすエッセイ集。

**********

解答を多く持つ人は、世のなかで華々しく活躍するかもしれない。
しかし私は、存在の深部で人生の問いに応答し続ける人たちにも出会ってきた。
そうした人たちと言葉を交わすたび、財産とはまったく異なる人生の富と呼びたくなるようなものを受け取る。(本文より)

**********

【目次】
この本の用い方―はじめに

1.失われた物語性を求めて……新美南吉
2.老いて増す能力……永瀬清子「第三の眼」
3.花について……岡倉天心『茶の本』
4.読書家・購書家・蔵書家……井筒俊彦とボルヘス
5.伝統と因習について……池田晶子の教え
6.話す・書く・聞く……金子大栄「対応の世界」
7.信念について……小林秀雄・論語・坂村真民
8.かなしみとは……鈴木大拙『無心ということ』
9.良知とは何か……王陽明の教え
10.偶然と運命について……九鬼周造の思索
11.人生の問い……C・S・ルイス『悲しみをみつめて』
12.言葉を練磨する……マラルメ「詩の危機」
13.本との出会い……石垣りんの詩と随筆
14.たった一つの言葉……サン=テグジュペリと須賀敦子
15.研究・調査・読書……井筒俊彦の創造的「誤読」
16.意志について……フィヒテ『人間の使命』
17.画家の原点……中川一政『画にもかけない』
18.写生について……正岡子規から島木赤彦へ
19.創造的に聞く……ミヒャエル・エンデ『モモ』
20.抽象と具象について……道元『正法眼蔵』
21.読むことの深み……ドストエフスキーをめぐって
22.想像力について……三木清『構想力の論理』
23.好奇心について……アーレントとモーム
24.手放すとは……『ゲド戦記』と美智子さまの詩
25.深秘とは……リルケと原民喜

おわりに
ブックリスト

**********

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

明るい表通りで🎶

31
大切な言葉は自分のなかから湧き上がる。それとの邂逅(かいこう)をじっと待つことができるか。言葉との出会いの秘訣はここにある。2024/11/13

スズコ(梵我一如、一なる生命)

16
丁寧で静かに、そして誠実に語られる言葉たちで、確かにどこにでもある言葉ではあれど、こんなに深く広く心に響くものを持っていたとは。生粋のキリスト者であるそうですが、仏教的観点も持っておられるようで、あはれ感に親しみを感じた。他の本も読んでみたい。2025/04/03

no.ma

16
若松さんの言葉と本から引用された一節がシンクロして、一篇一篇が心に響きます。生きることに疲れた人間を深い場所で癒やす言葉、若松さんの読書は、そうしたものとの出会いだけを求めているといいます。状況を変えるのは、いつ訪れるか分からない幸運よりも、たった一つの言葉だともいいます。この本に出会えなかったら知ることはなかった言葉の数々に、私は癒され救われました。そして、言葉に朽ちることのない「いのち」を与えるのは、書くという営みだということも教えてもらいました。2025/01/21

ちゃかねこ

4
若松英輔さんは言葉というものを本当に慈しみながら、大切に紡いで書き記していくひとだと思う。そんな氏は多くの書物に精通していて、自身の語りたいことや伝えたいことを、それらの書物の中から取り出して示してくれたり、ふくらませて深みの増した言葉に置き換えてくれたりする。随所で立ち止まって、氏の意味するところを反芻しながらの読書体験が常であるが、本書では「『かなしみ』とは自分が何かを愛した証しである。それゆえに『愛しみ』と書いても『かなしみ』と読む」という文章が2ヶ所に記されていたこともあり特に心に響いた。2024/12/09

tetekoguma

3
若松英輔さんの最新エッセイ集。この本でも変わらず大切な言葉との出会いがありました。言葉の力を味わうことができ大変ありがたい限り。2024/10/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22162984
  • ご注意事項

最近チェックした商品