内容説明
日々見聞きするニュース、SNS経由の“真実”、皆に愛される「ゆるキャラ」、評判の映画、国家的規模のイベント……発信されるあらゆる情報の裏にある意図と目的を見抜けないと、知らないうちに思考や行動は誘導されていく。それがプロパガンダ3・5時代の現実だ。常に情報戦の最中にいる私たちは何を知っていればいいのか。古今の成功例、巧みな手口、定石等を示しながら、具体的な「見抜き方」を伝授する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たくや
28
流れてくる情報は発信者に都合の良い中身になっているということを忘れてはいけない。本書には発信側のプロパガンダテクニックが載っている。それらを知ることで受け手の情報リテラシーの向上につながる一冊。2025/05/25
こも 旧柏バカ一代
22
原発事故と安全神話。東日本大震災以前、日本の大半の人々は「原発事故は日本では起こり得ない」と考えていた。私もその1人だった。しかし、実際には「巨大地震 → 津波 → 冷却電源の喪失 → メルトダウン」という単純なプロセスで福島第一原発は崩壊し、大量の放射性物質が放出された。自身の地域もホットスポットとなった。今では終わった事になり、現在は子育てしやすい場所となっている。コレもプロパガンダの一種だろう。原発事故後、多くの人が「なぜ、これほど単純な事実に気づけなかったのか」と後悔することになった。本当にそれ!2025/02/15
Satoshi
19
フェイクニュースの見抜き方の続編といえる。信頼できるジャーナリストである烏賀陽さんによる分かりやすいプロパガンダ教本。プロパガンダの歴史を説明したうえで社会に蔓延るプロパガンダを解説しているので、歴史は繰り返しなのだなと納得させられる。少しの事実と多くのフェイクでもプロパガンダが成立するなら、ネットでコタツ記事ですら無い情報を垂れ流せる時代は常に疑う心を持ってニュースに接する必要がある。2025/02/25
kenitirokikuti
12
図書館にて。あけすけに言うと、現実的には、知ってるから分かるのであって、知らないことはたいてい見落とすし間違うもの。生業に近いことだったら(あるいは反対に趣味的な娯楽だったならば)、コストかけて吟味するかもしれないけどサ…▲むかし、「最近バカが多く疲れませんか?」ってCMがあったのを思い出した。2025/04/05
梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」
11
▼著者は元新聞記者のフリージャーナリスト▼プロパガンダとは主義や思想等の宣伝のこと。世界各国がプロパガンダを流布するために用いた手段や歴史を紹介し、現代のマスコミやSNSが流す情報の中に、どのようにプロパガンダが組み込まれているのかを分析・提示している▼「SNSプロパガンダ業者」が関わった事件の紹介は生々しい▼「多数が同じ方向に走り始めた時こそ、警戒しなくてはならない」と著者は語る。特にSNSに触れるとき、思考・感情・行動の人為的な誘導が混じっていないかを疑うべきだと教えられる本だ。2025/04/17
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